野原 実MINORU NOHARA

Last Updated :2024/12/02

所属・職名
広島大学 教授
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メールアドレス
mnoharahiroshima-u.ac.jp
その他連絡先
〒739-8530 東広島市鏡山1−3−1 広島大学大学院先進理工系科学研究科 量子物質科学プログラム 先端科学総合研究棟106W
TEL:082-424-7044
自己紹介
超伝導体や熱電材料などの新物質開発の研究を進めています。これまでに私たちが発見した超伝導物質として、(1) 47 Kで超伝導を示す112型鉄系超伝導体 CaFeAs2、(2) カイラル超伝導状態の発現が予想されるSrPtAs、(3)電荷秩序と超伝導が競合するIrTe2、(4) 鉱物 AuTe2 の超伝導などがあります。私たちの目標は、結晶化学に基づいた様々なアイデアを用いて、新しい高温超伝導体を開発することです。

基本情報

主な職歴

  • 2021年04月, 9999年, 広島大学, 大学院先進理工系科学研究科, 教授
  • 2016年04月, 2021年03月, 岡山大学, 異分野基礎科学研究所, 教授
  • 2008年08月, 2016年03月, 岡山大学, 大学院自然科学研究科, 教授
  • 2007年04月, 2008年07月, 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授
  • 1999年10月, 2007年03月, 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教授
  • 1995年03月, 1999年09月, 東京大学, 物性研究所, 助手

学歴

  • 広島大学, 大学院理学研究科博士後期課程, 物理学専攻, 1992年04月, 1994年06月
  • 広島大学, 大学院理学研究科博士前期課程, 物理学専攻, 1990年04月, 1992年03月
  • 広島大学, 理学部, 物理学科, 1986年04月, 1990年03月

学位

  • 博士(理学) (広島大学)

教育担当

  • 【学士課程】 理学部 : 物理学科 : 物理学プログラム
  • 【博士課程前期】 先進理工系科学研究科 : 先進理工系科学専攻 : 量子物質科学プログラム
  • 【博士課程後期】 先進理工系科学研究科 : 先進理工系科学専攻 : 量子物質科学プログラム

研究分野

  • 数物系科学 / 物理学 / 物性Ⅱ

研究キーワード

  • 熱電変換
  • 強相関電子系
  • 熱電材料
  • 超伝導

所属学会

  • 日本セラミックス協会
  • 日本物理学会

教育活動

授業担当

  1. 2024年, 教養教育, 2ターム, 教養ゼミ
  2. 2024年, 学部専門, セメスター(前期), 解析力学
  3. 2024年, 学部専門, 4ターム, 先端物理学
  4. 2024年, 学部専門, セメスター(前期), 卒業研究A
  5. 2024年, 学部専門, セメスター(後期), 卒業研究B
  6. 2024年, 修士課程・博士課程前期, セメスター(前期), 物質基礎科学セミナーA
  7. 2024年, 修士課程・博士課程前期, セメスター(後期), 物質基礎科学セミナーB
  8. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 年度, 物質基礎科学プレゼンテーション演習
  9. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 1ターム, 物質基礎科学特別演習A
  10. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 2ターム, 物質基礎科学特別演習A
  11. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 3ターム, 物質基礎科学特別演習B
  12. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 4ターム, 物質基礎科学特別演習B
  13. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 年度, 量子物質科学特別研究
  14. 2024年, 博士課程・博士課程後期, 年度, 量子物質科学特別研究

研究活動

学術論文(★は代表的な論文)

  1. Superconductivity in Mg2Ir3Si: A fully ordered Laves phase, J. Phys. Soc. Jpn., 89巻, pp. 013701, 202001
  2. Hybridization-Gap Formation and Superconductivity in the Pressure-Induced Semimetallic Phase of the Excitonic Insulator Ta2NiSe5, J. Phys. Soc. Jpn., 90巻, 07号, pp. 074706-1-074706-6, 20210611
  3. Superconductivity of the Stuffed CdI2-type Pt1+xBi2, J. Phys. Soc. Jpn., 90巻, 06号, pp. 063706-1-063706-4, 20210526
  4. Positive Seebeck Coefficient in Highly Doped La2−xSrxCuO4 (x = 0.33); Its Origin and Implication, J. Phys. Soc. Jpn., 90巻, 05号, pp. 053702-1-053702-4, 20210409
  5. Detecting electron-phonon coupling during photoinduced phase transition, Phys. Rev. B, 103巻, pp. L121105-1-L121105-6, 20210310
  6. How 'pairons' are revealed in the electronic specific heat of cuprates, Solid State Communications, 323巻, pp. 114109-1-114109-7, 20201026
  7. Mapping the unoccupied state dispersions in Ta2NiSe5 with resonant inelastic x-ray scattering, Phys. Rev. B, 102巻, pp. 085148
  8. Photoinduced Phase Transition from Excitonic Insulator to Semimetal-like State in Ta2Ni1−xCoxSe5 (x = 0.10), J. Phys. Soc. Jpn., 89巻, pp. 124703
  9. Superconductivity of the Partially Ordered Laves Phase Mg2Ir2.3Ge1.7, J. Phys. Soc. Jpn., 89巻, pp. 123701

招待講演、口頭・ポスター発表等

  1. van der Waals 型層状化合物Nb2Se2Cの合成と物性, 松下真大, Sitaram Ramakrishnan, 野原実, 日本物理学会2024年春季大会, 2024年03月18日, 通常, 日本語, オンライン
  2. Zr6CoAl2型構造を有するメタルリッチ化合物Zr6FeSb2の超伝導, 松本崚平, 村上瑛, Sitaram Ramakrishnan, 米澤進吾, 高畠敏郎, 鬼丸孝博, 野原実, 日本物理学会2024年春季大会, 2024年03月18日, 通常, 日本語, オンライン
  3. 超セラミックスが示す分子形成・解離の相転移, 野原実, 第4回超セラミックス研究講演会・日本セラミックス協会2024年年会, 2024年03月14日, 招待, 日本語, 熊本大学
  4. Probing electronic phase transitions via 100 Tesla XRD, Minoru Nohara, SACLA Users’ Meeting 2024, 2024年03月11日, 通常, 英語, SPring-8 兵庫県
  5. 結晶の多形・多形と磁場効果, 野原実, 学術変革領域研究(A)「1000テスラ超強磁場」A01ミニ研究会, 2024年02月20日, 通常, 日本語, 松江市
  6. 結晶中におけるリン分子の結合切断と形成:結晶の巨大伸縮と負熱膨張, 野原実, 学術変革領域研究(A)「超セラミックス」領域会議, 2024年01月24日, 通常, 日本語, 京都大学
  7. ヨウ素添加によるvan der Waals型層状化合物1T-Ta2S2Cの合成, 松下真大、Sitaram Ramakrishnan、野原実, 学術変革領域研究(A)「超セラミックス」若手スクール, 2024年01月24日, 通常, 日本語, 京都大学
  8. Superconductivity in a metal-rich compound Zr6FeSb2, R. Matsumoto, E. Murakami, S. Ramakrishnan, T. Takabatake, T. Onimaru, S. Yonezawa, and M. Nohara, 学術変革領域研究(A)「超セラミックス」若手スクール, 2024年01月24日, 通常, 日本語, 京都大学
  9. Sr(Ni1-xFex)2P2における負の熱膨張, 長瀬雄太郎、Sitaram Ramakrishnan、野原実, 学術変革領域研究(A)「超セラミックス」若手スクール, 2024年01月24日, 通常, 日本語, 京都大学
  10. SrNi2P2結晶中におけるP2分子の形成と解離, 長瀬雄太郎、Sitaram Ramakrishnan、野原実, 第6回固体化学フォーラム研究会, 2024年01月16日, 通常, 日本語, 京都大学
  11. A colossal first-order CDW in EuTe4, 松本崚平、Sitaram Ramakrishnan、野原実, 学術変革領域研究(A)「超セラミックス」第3回領域会議, 2023年04月27日, 通常, 日本語, 九州大学
  12. Breaking of P2 molecular bonding by chemical substitution in SrNi2P2, 長瀬雄太郎、Sitaram Ramakrishnan、野原実, 学術変革領域研究(A)「超セラミックス」第3回領域会議, 2023年04月27日, 通常, 日本語, 九州大学
  13. 結晶中におけるリン分子の結合切断と形成を利用した化学アクチュエータの創成, 野原実, 学術変革領域研究(A)「超セラミックス」第3回領域会議, 2023年04月27日, 通常, 日本語, 九州大学
  14. 超強磁場による共有結合の破壊:モデル物質の開発, 野原実, 学術変革領域研究(A)「1000テスラ超強磁場による化学的カタストロフィー」第1回領域会議, 2023年06月19日, 通常, 日本語, 東京大学物性研究所
  15. ニクトゲンおよびカルコゲンの結晶化学と電子状態, 野原実, 学術変革領域研究(A)「1000テスラ超強磁場による化学カタストロフィー」A02-A03班連携勉強会「p電子系の構造カタストロフィーを目指して」, 2023年07月10日, 通常, 日本語, 大阪大学
  16. Sr(Ni1-xFex)2P2 結晶中における P2 分子の形成/解離, 長瀬雄太郎、Sitaram Ramakrishnan、野原実, 学術変革領域研究(A)「超セラミックス」若手スクール, 2023年08月07日, 通常, 日本語, 東北大学
  17. Ir 八量体を形成するスピネル CuIr2S4 の単結晶育成, 松下真大、Sitaram Ramakrishnan、野原実, 学術変革領域研究(A)「超セラミックス」若手スクール, 2023年08月07日, 通常, 日本語, 東北大学
  18. Sr(Ni1-xFex)2P2 における P2 分子解離の相転移, 野原実, 学術変革領域研究(A)「超セラミックス」第4回領域会議, 2023年08月07日, 通常, 日本語, 東北大学
  19. Sr(Fe1-xNix)2P2におけるP2分子の形成と解離を伴う構造相転移, 長瀬雄太郎、Sitaram Ramakrishnan、野原実, 日本セラミックス協会第36回秋季シンポジウム, 2023年09月06日, 通常, 日本語, 京都工芸繊維大学
  20. An inverse correlation between the density of states and superconducting Tc in non-centrosymmetric LaPtxSi2-x, S. Ramakrishnan, T. Yamakawa, R. Oishi, Y. Shimura, T. Onimaru, A. Thamizhavel, S. Ramakrishnan, and M. Nohara, 日本物理学会第78回年次大会, 2023年09月06日, 通常, 日本語, 東北大学
  21. 超伝導体SrNi2P2におけるP2分子解離を伴う構造相転移の化学置換による抑制, 長瀬雄太郎、Sitaram Ramakrishnan、野原実, 日本物理学会第78回年次大会, 2023年09月16日, 通常, 日本語, 東北大学
  22. SrAl4における電荷密度波の抑制による超伝導探索, 門将生、山川達也、S. Ramakrishnan、野原実、米澤進吾, 学術変革領域研究(A)「1000テスラ超強磁場」第2回領域会議, 2023年12月04日, 通常, 日本語, 電気通信大学
  23. Sr(Ni1-xFex)2P2におけるP-P共有結合の破壊, 長瀬雄太郎、S. Ramakrishnan、野原実, 学術変革領域研究(A)「1000テスラ超強磁場」第2回領域会議, 2023年12月04日, 通常, 日本語, 電気通信大学
  24. Discovery of superconductivity in Zr6FeSb2, 松本崚平、村上瑛、S. Ramakrishnan、高畠敏郎、鬼丸孝博、米澤進吾、野原実, 学術変革領域研究(A)「1000テスラ超強磁場」第2回領域会議, 2023年12月04日, 通常, 日本語, 電気通信大学
  25. ハニカム構造を有する超伝導体LaPt0.5Si1.5の発見, 山川達也、門将生、S. Ramakrishnan、志村恭通、高畠敏郎、鬼丸孝博、野原実, 学術変革領域研究(A)「1000テスラ超強磁場」第2回領域会議, 2023年12月04日, 通常, 日本語, 電気通信大学
  26. 超強磁場による化学結合の破壊:物質開発の展望, 野原実, 学術変革領域研究(A)「1000テスラ超強磁場」第2回領域会議, 2023年12月04日, 通常, 日本語, 電気通信大学
  27. 強磁場における化学の可能性, 野原実, ISSPワークショップ「1000テスラ超強磁場科学の開拓」, 2022年06月10日, 通常, 日本語
  28. 同素体・多形・多型とアシンメトリ量子物質, 野原実, 第1回アシンメトリ量子研究会, 2022年08月09日, 通常, 日本語, 大阪大学、大阪府豊中市
  29. Exploration of Superconductivity in NiTe2 and Related Compounds, M. Matsushita, T. Yamakawa, M. Nohara, 29th International Conference on Low Temperature Physics, 2022年08月18日, 通常, 英語, Sapporo, Japan
  30. j-fermion伝導物質の開発, 野原実, ISSPワークショップ「量子物質研究の最近の進展と今後の展望」, 2020年09月24日, 招待, 日本語, 東京大学物性研究所(Zoom)
  31. jフェルミオン伝導物質の開発, 野原実, J-Physics+ イン淡路, 2020年12月03日, 通常, 日本語, 新学術領域研究 J-Physics:多極子伝導系の物理, 淡路夢舞台国際会議場、兵庫県

受賞

  1. 2021年03月, 第26回(2021年)論文賞, 日本物理学会
  2. 2017年03月, JPSJ Outstanding Referee, 日本物理学会
  3. 2016年04月, 第20回超伝導科学技術賞, 未踏科学技術協会
  4. 2016年03月, 第21回(2016年)論文賞, 日本物理学会