大塚 攻Susumu Ohtsuka

Last Updated :2024/10/01

所属・職名
瀬戸内CN国際共同研究センター 教授
メールアドレス
ohtsukahiroshima-u.ac.jp
自己紹介
*海洋共生生物学、海洋プランクトン学が専門です。最近では深海性カイアシ類の摂餌生態、深海魚類の寄生性カイアシ類の系統分類、ウオジラミ類の生物学、カブトガニの保全生態などを精力的に研究しています。

基本情報

学歴

  • 京都大学, 理学研究科, 動物学, 日本, 1982年04月, 1984年03月
  • 広島大学, 理学部, 生物学科, 日本, 1978年04月, 1982年03月

学位

  • 農学博士 (東京大学)
  • 理学修士 (京都大学)

教育担当

  • 【学士課程】 生物生産学部 : 生物生産学科 : 水圏統合科学プログラム
  • 【博士課程前期】 統合生命科学研究科 : 統合生命科学専攻 : 生物資源科学プログラム
  • 【博士課程後期】 統合生命科学研究科 : 統合生命科学専攻 : 生物資源科学プログラム

研究分野

  • 農学 / 水圏応用科学 / 水圏生命科学

研究キーワード

  • 分類
  • 生態
  • 無脊椎動物
  • 共生
  • 系統分類
  • 魚類
  • アミ類
  • カイアシ類
  • 寄生生物
  • クラゲ

所属学会

教育活動

授業担当

  1. 2024年, 学部専門, 通年, 海洋生物科学技術論と実習II
  2. 2024年, 学部専門, 集中, 水産海洋データ解析演習I
  3. 2024年, 学部専門, 集中, 水産海洋データ解析演習II
  4. 2024年, 学部専門, セメスター(後期), 海洋生態系における低次生産を学ぶ演習
  5. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 1ターム, 生物資源科学特別演習A
  6. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 2ターム, 生物資源科学特別演習A
  7. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 3ターム, 生物資源科学特別演習B
  8. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 4ターム, 生物資源科学特別演習B
  9. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 年度, 生物資源科学特別研究
  10. 2024年, 教養教育, 2ターム, フィールド科学入門
  11. 2024年, 学部専門, 3ターム, フィールド科学演習
  12. 2024年, 学部専門, 4ターム, 水圏生物多様性論I
  13. 2024年, 学部専門, 集中, 水圏フィールド科学実習II
  14. 2024年, 学部専門, セメスター(後期), 卒業論文I
  15. 2024年, 学部専門, セメスター(前期), 卒業論文II
  16. 2024年, 学部専門, セメスター(後期), 卒業論文III
  17. 2024年, 学部専門, 集中, 里海フィールド演習
  18. 2024年, 学部専門, 集中, 瀬戸内海の養殖水産物を学ぶ総合演習
  19. 2024年, 学部専門, 集中, 臨海資源科学演習
  20. 2024年, 学部専門, 通年, 特別実習I
  21. 2024年, 学部専門, 通年, 海洋生物科学技術論と実習IV
  22. 2024年, 学部専門, 通年, 東シナ海学演習
  23. 2024年, 学部専門, 通年, 水産海洋環境学実習I
  24. 2024年, 学部専門, 通年, 水産海洋環境学実習III
  25. 2024年, 学部専門, 通年, 海洋生物科学技術論と実習I
  26. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 2ターム, 水産生物海洋学Ⅰ
  27. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 4ターム, 水産生物海洋学Ⅱ

教育に関する受賞

  • 2023年03月23日, 統合生命科学研究科長賞, 広島大学大学院統合生命科学研究科, 統合生命科学研究科長賞
  • 2020年03月24日, 広島大学大学院生物圏科学研究科長表彰, 広島大学大学院生物圏科学研究科
  • 2018年04月03日, 学生表彰, 広島大学, 広島大学学生表彰

研究活動

学術論文(★は代表的な論文)

  1. 我々はどこに行こうとしているのか?:竹原市「ハチの干潟」のカブトガニの保全活動を振り返って, 広島生物, 45号, pp. 1-10, 20240201
  2. コゲラDendrocopos kizuki (Temminck, 1836) によるヌルデの虫こぶ内 のヌルデシロアブラムシSchlechtendalia chinensis (Bell, 1851) の 捕食行動の記録及び我が国における鳥類のコロニー形成半翅類の摂食例, 広島大学総合博物館研究報告, 15巻, pp. 1-6, 202312
  3. Habitat shift of adult Caligus undulatus (Copepoda: Siphonostomatoida: Caligidae) from host fish to plankton in response to host behavior, DISEASES OF AQUATIC ORGANISMS, 157巻, pp. 81-94, 20240314
  4. First record of Caligus dussumieri Rangnekar, 1957 (Copepoda, Siphonostomatoida, Caligidae) from Malaysia, with notes on caligids found from Malaysia and on host-specificity of caligids on lutjanid fishes, BIODIVERSITY DATA JOURNAL, 12巻, 20240220
  5. A new genus and species of oceanic planktonic Tisbidae (Crustacea, Copepoda, Harpacticoida) with enlarged modified eyes, ZOOKEYS, 1191号, pp. 307-338, 20240215
  6. Isolation and characterization of bacteria from the gut of a mesopelagic copepod Cephalophanes reflugens (Copepoda: Calanoida), JOURNAL OF PLANKTON RESEARCH, 46巻, 1号, pp. 48-58, 20240120
  7. Morphological Description and Molecular Characterisation of Glyptothoa gen. nov., a Fish Parasitic Deep-sea Cymothoid (Crustacea: Isopoda) from the Indian Ocean, with Four Species, Including One New Species, ZOOLOGICAL STUDIES, 62巻, 20231026
  8. Redescription and molecular characterization of Mothocya parvostis Bruce, 1986 (Crustacea: Isopoda: Cymothoidae) parasitic on Japanese halfbeak, Hyporhamphus sajori (Temminck & Schlegel, 1846) (Hemiramphidae) with Mothocya sajori Bruce, 1986 placed into synonymy, ZOOTAXA, 5277巻, 2号, pp. 259-286, 20230502
  9. Are We Ready to Get Rid of the Terms "Chalimus" and "Preadult" in the Caligid (Crustacea: Copepoda: Caligidae) Life Cycle Nomenclature?, PATHOGENS, 12巻, 3号, 202303

著書等出版物

  1. 2022年04月15日, ハチの干潟の生きものたち 広島県竹原市に残る瀬戸内海の原風景, ハチの干潟、希少生物、カブトガニ、絶滅危惧, NextPublishing Authors Press, 2022年, APRIL, 単行本(一般書), 編著, 日本語, 近藤裕介・大塚攻・佐藤正典(編著), ISBN-10 ‏ : ‎ 4802082584, 170, 36
  2. 2020年07月15日, 永遠に残したい曽根干潟 世界的に貴重な野鳥と生きた化石カブトガニの楽園, はじめに,第4章「カブトガニの一生」,編集後記, カブトガニ,曽根干潟,絶滅危惧,生きた化石,野鳥,開発, Amazon Next Publishing, 2020年, 7, 単行本(一般書), 共著, J, 大塚攻・向井宏・清野聡子・林修・高橋俊吾・清水則雄・足立賢太・近藤裕介・岩崎由美子・加藤亜記・斉藤英俊・武石全慈・富川光・西田伸・西原直久・平野勝士・古谷秀隆・若林香織, 978-4-8020-9893-9, 105
  3. 2017年11月03日, クラゲ類の生態学的研究, アジア海域に出現する大型クラゲ類の共生生物の群集組成および宿主との種間関係、食用クラゲ漁業の共生生物に対する影響について言及した, アジア海域における大型クラゲ類の共生生物群集, クラゲ、共生生物、宿主、クラゲ漁業、アジア, 生物研究社, 2017年, 11, 単行本(学術書), 単著, J, 大塚攻, 978-4-909119-12-4, 121, 12
  4. 2016年, 2016年, December, 単行本(学術書), 共著, E, 721
  5. 2015年10月08日, 2015年, 10, 単行本(学術書), 共編著, E, 978-4-431-55129-4, 648
  6. 2006年09月, カイアシ類・水平進化という戦略 海洋生態系を支える微小生物の世界, 日本放送出版協会, 2006年, 9, 単行本(一般書), 単著, 4140910690, 260
  7. 2004年01月, フィールドの寄生虫学(第4章 奇怪な寄生虫ーヒメヤドリエビとその驚くべき生活史), 東海大学出版会, 2004年, 1, 単行本(一般書), 共編著, 大塚 攻, 354
  8. 2001年, 海と大地の恵みのサイエンス, 共立出版, 2001年, 教科書, 共編著, 大塚 攻
  9. 2000年, 顎脚類, 動物系統分類学 追補版 (中山書店), 2000年, 大塚 攻
  10. 2000年, 動物系統分類学 追補版, 中山書店, 2000年, 共編著, 大塚 攻
  11. 2000年, Xith JSPS joint seminar on marine Science (Preliminary survey of mysid fauna in the Gulf of Thailand), JSPS, 2000年, 共著, 大塚 攻
  12. 1999年, 中海本庄工区の生物と自然, たたら書房, 1999年, 教科書, 共編著, 大塚 攻
  13. 1999年, Xth JSPS/VCC joint seminar on marine and fisheries sciences, Malacca, Malaysia (Taxonomy and feeding ecology of demersal calanoid copepods collected from Thailand, JSPS/VCC, 1999年, 共著, 大塚 攻
  14. 1998年, 第7期プロナゥーラファンド助成成果報告書, 自然保護助成基金, 1998年, 共著, 大塚 攻
  15. 1997年, 日本動物大百科、無脊椎動物, 平凡社, 1997年, 教科書, 共編著, 大塚 攻
  16. 1997年, 日本産海洋プランクトン検索図説, 東海大学出版会, 1997年, 共編著, 大塚 攻
  17. 1997年, 海洋科学技術センターJAMSTEC深海研究, 海洋科学技術センター, 1997年, 共著, 大塚 攻
  18. 1995年, 神西湖の自然, たたら書房, 1995年, 教科書, 共編著, 大塚 攻
  19. 1991年, 日産科学振興財団研究報告書, 日産科学振興財団, 1991年, 単著, 大塚 攻
  20. 1990年, 潮汐フロント, 恒星社厚生閣, 1990年, 共編著, 大塚 攻

招待講演、口頭・ポスター発表等

  1. ヒクラゲの刺胞に由来するタンパク質毒素の単離と性状解析, 伊藤礼音・永井宏史・神尾道也・神保充・本間智寛・近藤裕介・大塚攻, 永井宏史, 日本水産学会大会春季大会, 2024年03月30日, 通常, 日本語, 日本水産学会, 東京都港区, 【背景・目的】クラゲによる刺傷被害は世界各地で発生しており、国内では今までハブクラゲ、アンドンクラゲ、アカクラゲを初めとした刺傷被害が報告されている。これらのクラゲの毒素の解明がいくつか行われてきたものの、その毒素の性状は不明な点が多く、西日本に生息する大型立方クラゲのヒクラゲMorbakka virulentaも例外ではない。本種はヒ(火)クラゲと呼ばれるように、強い刺傷被害を引き起こす。本研究ではヒクラゲの有するタンパク質毒素の単離ならびに性状解明を目的とした。 【材料・方法】  毒素の単離は、陽イオン交換クロマトグラフィーやサイズ排除クロマトグラフィーを用いた。活性の指標として甲殻類致死活性を用いた。単離したタンパク質毒素のN末端アミノ酸配列はプロテインシーケンサーにより解析した。さらに、目的タンパク質について酵素消化し、得られたペプチド断片をLC/Q-TOF-MSで解析後、Trans-proteomics Pipeline6.3を使用してCometで解析し内部アミノ酸配列情報を得た。これらによって得られたアミノ酸配列情報をもとに、RACE法を中心とした分子生物学的手法を用いてタンパク質毒素の全塩基配列ならびに演繹アミノ酸配列を検討した。 【結果・考察】  ヒクラゲの刺胞抽出液から43.7 kDaの甲殻類致死活性を有する新規タンパク質毒素を単離し、Morbakka virulenta toxin-A (MvTX-A)と名付けた。また、その全塩基配列ならびに演繹全アミノ酸一次配列の決定に成功した。そのMvTX-Aは相同性検索の結果、立方クラゲに特有のタンパク質毒素であるCxTXファミリーに属することがわかった。MvTX-Aの甲殻類に対するLD100は3.8 μg/kgであり、アンドンクラゲのCrTX-Aと同程度の致死活性を有していた。しかし、MvTX-A はCrTX-Aなどと比較して、その溶血活性は極めて低いことが特徴であった。CxTXファミリー内のタンパク質で系統解析をすると、MvTX-Aは唯一別のグループに属し、特異な存在であることが判明した。
  2. 日本野鳥の会広島県支部のおける講演会「ハチの干潟のカブトガニと野鳥の関係」, 大塚攻, 日本野鳥の会広島県支部総会, 2024年02月04日, 通常, 日本語, 日本野鳥の会広島県支部, 広島市, 広島県竹原市周辺に見られる鳥類とハチの干潟との関係、カブトガニの生息状況、開発行為による影響などを論じた。
  3. 通常, 英語
  4. 瀬戸内海産及び佐渡島産カギノテクラゲの比較, 神埼健太郎・近藤裕介・豊田賢治・大塚攻, 豊田賢治, 日本刺胞・有櫛動物研究談話会・第17回大会, 2023年09月12日, 通常, 日本語, 日本刺胞・有櫛動物研究談話会, 四万十市, 【背景】カギノテクラゲは、クラゲが海草・海藻類に付着して生活するというユニークな生態を持つ(黒木ほか, 2005)。また、非常に強い刺胞毒を持つため本種による刺傷被害が多数報告されており(黒木ほか, 2005)、特に北日本に生息する個体は毒性が強いとされている(三宅・Lindsay, 2013)。本研究では瀬戸内海産及び佐渡島産カギノテクラゲのクラゲの形態及びポリプのクラゲの出芽条件の比較を行った。 【材料と方法】形態観察には、広島県大崎上島町生野島において2021 年6、7 月に2 個体採集(瀬戸内海産)、新潟県佐渡市達者のクラゲを起源とするポリプから出芽したクラゲ9 個体(佐渡島産)を用いた。刺胞の観察はポリプから出芽させた瀬戸内海産及び佐渡島産クラゲの成体5 個体ずつから触手を1 本ずつ切り取り、光学顕微鏡下で刺胞の種類を同定、種類ごとの数を計測し、刺胞相をRyan 法により比較した。ポリプのクラゲの出芽条件の比較では水温16℃で飼育したポリプにアルテミア幼生を4 日に1 回、5 匹/1 ポリプを与えたグループ1 と2 日に1 回、5 匹/1 ポリプを与えたグループ2 の2 つの条件で実験を行った。それぞれの条件では瀬戸内海産ポリプ5 個体、佐渡島産ポリプ3 個体を用いた。 【結果及び考察】クラゲの形態観察では生殖腺の色が瀬戸内海産では黄色または黄褐色を示すのに対し、佐渡島産では濃い褐色を呈した。刺胞の観察では、両海域とも成体の触手から1 種のEurytele と1 種のIsorhizaがそれぞれ観察されたが、瀬戸内海産ではIsorhiza が平均1.8% (n = 5)、佐渡島産ではIsorhiza が平均11.8% (n = 5)と構成する刺胞の割合に差がみられた(Ryan 法、p<0.05)(図1)。斎藤ほか(2015)では瀬戸内海産カギノテクラゲの触手からはEurytele1 種のみしか見つからなかったと報告されているが、本研究ではわずかな数ではあるが、Isorhiza も見つかった。このため斎藤ほか(2015)ではIsorhiza を見逃した可能性がある。一方、佐渡島産の個体ではIsorhiza の割合が11.8%と瀬戸内海産に比べ有意に高かった。北海道忍路及び青森県浅虫で採集された個体でもEurytele とIsorhiza の2 種の刺胞を持つことが報告されており(長尾1969; Kubota 1976)、本研究の佐渡島産カギノテクラゲの刺胞相の結果とよく一致した。安田ほか(2003)によると、北海道及び新潟ではカギノテクラゲの刺傷被害による重症患者が多数報告されている。このことから刺胞相の違いが重症化を引き起こしている可能性が考えられる。今回は瀬戸内海産の個体が2 個体しか採集できなかったため、今後、調査個体数を増やし形態について詳細な比較検討を行う予定である。クラゲの出芽実験では、2 ヶ月間経過観察を行い、2 日に1 回の頻度で給餌を行ったグループ2では瀬戸内海産で19 日後、佐渡島産で10 日後以降クラゲの出芽を観察できた。一方で4 日に1回の頻度で給餌したグループ1ではクラゲの出芽は一切みられなかった。このことからクラゲの出芽に必要な餌の量は両海域では差がないことがわかった。
  5. メトリディア科カイアシ類の口器形態と食性・生息地ニッチの関係, 米田壮汰・徳弘航季・山口篤・大塚攻, 山口篤, 日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会, 2023年06月03日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会・日本ベントス学会, 函館市, メトリディア科カイアシ類は海洋外洋域の全水深に出現する小型甲殻類である。外洋域でメソ動物プランクトン群集で優占する場合があり、デトリタスの生産・分解の両方に寄与することから、生物ポンプにおいても重要な分類群である。本科には浅・深海を往復する日周鉛直移動種と、深海のみに出現する深海性種が含まれる。本科は単細胞プランクトン、デトリタス、生きた甲殻類幼生などを餌とする「雑食的な粒子食者」として知られている。しかし、深海性種では食性の研究例が乏しい。本研究では、「日周鉛直移動種と深海性種は異なる水深の餌環境に適応している」という仮説を、口器の比較形態と消化管内容物観察により検証した。親潮域の水深0–7,000 mから得られたメトリディア科カイアシ類の雌雄成体(2属12種30個体)について、解剖針で口器付属肢を取り外し、光学顕微鏡下で撮影した。先行研究に基づくカイアシ類口器の肉食性指標を、画像処理ソフトImageJにより計測した。大顎咀嚼部の歯のうち、腹側歯・中央歯(肉食者で発達)と背側歯(肉食者で小型化あるいは欠失、Ohtsuka et al., 1997)の歯間面積を計測したところ、深海性種では前者の比率が有意に大きく、大型の餌の咀嚼への特化が示唆された(p < 0.001、平行性のF検定)。餌捕獲に機能し、肉食者で発達する付属肢(第2小顎・顎脚)の全長に対する長さを比較したが、有意差は検出されなかった。同じく餌捕獲に機能し、肉食者で発達する節(第2小顎亜底節・顎脚基節)について太さ/長さを計測した結果、深海性種では有意に細かった。つまり、深海性種では大顎咀嚼部は大型の餌の咀嚼に特化して肉食的だが、運動性のある餌を捕獲する付属肢は伸長せず、相対的に細い。そのため、深海性種は大型かつ運動性の乏しい餌、おそらくはデトリタスの捕獲・咀嚼に適応していると考えられる。昼間(日周鉛直移動種が深海に移動する時間帯)に黒潮域中層をORIネットで1時間水平曳きして得た試料を用い、消化管内に各餌種が検出された個体の割合を比較した。その結果、カイアシ類や多毛類の断片、オリーブ緑グリーンの不定形物(デトリタス食の指標とされる、Gowing & Wishner, 1992)は日周鉛直移動種と深海性種の両方で高頻度に見られた。一方で、中心目珪藻・有孔虫類については日周鉛直移動種で有意に高い検出頻度であった。日周鉛直移動種は植物プランクトン由来デトリタスや単細胞動物プランクトンなどの小型の餌の摂食頻度が高いと考えられる。一方、深海性種は、光合成生産のない深海において、植物プランクトンサイズの小型粒子から大型のデトリタスへ餌の嗜好を転換した能力を低下させた可能性がある。結論として、口器比較形態・消化管内容物解析の両方において、日周鉛直移動種と深海性種の餌サイズの違いを示唆する結果となった。メトリディア科カイアシ類は、各種が異なる水深の餌環境に特化することで、外洋域の全水深層において優占するに至ったと考えられる。
  6. 浅海域におけるタイワンホウキガニ Xenograpsus testudinatusの生活史, 堀米巧都・三宅裕志・織田綾子・西川湧馬・八巻鮎太・大植学・塩田友実 ・柴田大輔・髙野 治朗・大塚攻・近藤 裕介・中口 和光・山口 修平, 三宅裕志, 日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会, 2023年09月02日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会・日本ベントス学会, 函館市, 【背景・目的】タイワンホウキガニ Xenograpsus testudinatus は深海から浅海の熱水噴出域に生息する熱水性短尾類である。本種は採集や飼育下における繁殖が容易なことから、熱水性生物の幼生分散機構研究のモデル生物として用いられており、本種の浮遊幼生は黒潮および黒潮反流によって分散し各生息地へ定着していることが集団遺伝解析から示唆されている (Oda et al., 2022)。しかし幼生の成長と分散の過程は全く分かっていない。また繁殖生態は、晩春から初夏の間に産卵期を迎えることが分かっているのみであり(Miyake et al., 2019)、熱水域に着底した個体の成長から繁殖が可能となるまでの過程は明らかでない。したがって、分散から生息地へと着底する過程を推定するために、成体の繁殖および幼生のふ化、着底までの生活史を明らかにする必要があり、熱水性生物の幼生分散機構を理解するうえで不可欠な情報である。そこで本研究では、本種成体の長期飼育による成長と繁殖および幼生の形態的発達の観察と浮遊生活期間の計測を行うことで、浅海の生息域における生活史を明らかにすることを目的とした。 【材料・方法】 2021年10月、2022年5月および7月に式根島にて本種成体をSCUBAで採集し個体識別を行ったのちに水温21~23℃の水槽に入れ、33個体の雌を飼育実験に供した。 飼育個体の観察では各個体の脱皮日と脱皮後の甲幅、抱卵日数を記録し、脱皮前後の甲幅成長量と甲幅に対する脱皮間隔日数との関係から、着底から初抱卵までの日数を推定した。 幼生は採集された成体を飼育し、繁殖させることで得た。幼生は70〜99 %エタノールで保存し、形態観察により発育段階ごとに分類した。浮遊幼生期間の測定は、アンピシリンで殺菌処理をした海水を満たした1 Lガラスビーカーで飼育し、アルテミアを給餌した。幼生はそれぞれ16℃、21℃、26℃の水温で飼育し、幼生の生残および発育段階ごとの形態変化を連日確認し、各個体のふ化後経過日数を測定した。 【結果・考察】 抱卵雌は5月と7月に採集され、その最小甲幅は7.58 mmであった。飼育実験より雌の脱皮前甲幅(Wn)と脱皮後甲幅(Wn+1)の関係はWn+1=1.0976Wn+0.7921、未抱卵雌の脱皮前甲幅と脱皮間隔日数(IP)の関係はIP=15.39e0.0823Wnであった。よって第1稚ガニの最小甲幅1.82 mm (Hwang et al., 2008) が7.58 mmに近いサイズへ成長するために5回程度の脱皮を2.8~3.7月かけて行うと推定されたことから、着底時期は1月~3月であると推定された。また脱皮から産卵までの期間は21~47日、抱卵期間は15~30日であったことから、本種は着底から放仔までに5か月程度を要し、その成長は1月~5月に行われると推定された。幼生の形態観察により、第1ゾエア (Jeng et al., 2004) から形態的な発達が認められ、第1ゾエアから第6ゾエアおよびメガロパ幼生が確認できた。幼生は21 ℃および26 ℃の水温で発育が確認でき、最短の浮遊生活期間は26 ℃において41~54日であった。黒潮の流速は0.7~1.4 m/秒であるため (Jan et al., 2015)、本種は浮遊幼生期に2480〜6532 kmの分散が可能であり、分散範囲内に本種生息地が確認できたことから、浮遊幼生期における長距離分散の可能性が示唆された。またふ化後90日目に稚ガニへの脱皮を確認した。以上の結果より、5~7月に放仔された本種幼生は6回の形態変化を伴い、6~12月に黒潮を利用することで各個体群へ分散されていると考えられる。
  7. ウオジラミ科(カイアシ類)の発生段階に関する用語カリムス, プレアダルトの棄却の提案, Wojiciech Piasecki・B. A. Venmathi Maran・大塚攻, Wojiciech Piasecki・B. A. Venmathi Maran, 日本動物分類学会, 2023年06月04日, 通常, 日本語, 日本動物分類学会, 豊橋市, ウオジラミ科(Caligidae)は節足動物門,甲殻亜門,カイアシ綱,シフォノストム目に属する寄生虫で,ほとんどの種が魚類を宿主とする.サケ・マス類,ブリ,トラフグなどの国内外の養殖魚に甚大な被害を出すことから古くから研究されている.最近では防除的観点から,ウオジラミ類の各発生段階に対して宿主がどのような遺伝子を発現させるかを解析した研究(Dalvin et al. 2020)や感染期が寄生部位特異性を示す場合にその部位に特異的に発現する遺伝子の探索(Tasumi et al. 2015)などが研究されている.一方,研究の基礎とも言うべき発生段階数の知見に混乱があり,確定したのでは最近の研究結果からである(Ohtsuka et al. 2009; Hamre et al. 2013; Venmathi Maran et al. 2013; Piasecki et al. 2023).本科には自由生活性分類群に見られない特有の発生段階が存在し,主要な2属で異なるパターンを示す.つまり,ウオジラミ属(Caligus)では自由生活のノープリウス幼生(nauplius larva)2期を経て,感染期のコペポディド幼体(copepodid)に変態し,これが宿主上でカリムス幼体(chalimus)4期,成体(通常のコペポディド期I-VI期に相当)となる.一方,サケジラミ属(Lepeophtheirus)ではノープリウス幼生2期,コペポディッド幼体1期,カリムス幼体2期,プレアダルト幼体(preadult)2期,成体である(例えば,Izawa 1969; Ho & Lin 2004; Ohtsuka et al. 2009; Hamre et al. 2013; Venmathi Maran et al. 2013).カリムス幼体は「額糸(frontal filament)を有して宿主に付着する特殊なコペポディド幼体」,プレアダルト幼体は「カリムス幼体が額糸を切り離して宿主上を自由に動ける後期のコペポディド幼体」と定義されていた.しかしながら,コペポディッド幼体は額糸を形成して宿主に付着した後にカリムス幼体に脱皮をして移行し,ウオジラミ属の場合は成体の初期は額糸で宿主上に付着している.したがって,額糸の有無ではカリムス幼体を定義できない.ウオジラミ科のノープリウス幼生以降の成長段階はコペポディッドI–V期, 成体(=コペポディドVI期に相当)という,自由生活性分類群に通常使われる名称に変更すべきであると提唱する(Piasecki et al. 2023).
  8. ボルネオ島サバ州(マレーシア)での海洋生物採集及び 標本の持ち出しに関する手続きについて, 近藤 裕介・B. A. Venmathi Maran・大塚攻, B. A. Venmathi Maran, 日本動物分類学会第58回大会, 2023年06月04日, 通常, 日本語, 日本動物分類学会, 豊橋市, ボルネオ島は赤道直下の熱帯域に位置しており、ボルネオオラウータン、テングザルなどの固有種が生息するなど世界有数の生物多様性を誇っている。分類学的研究のホットスポットであるが、遺伝子資源保護の観点から生物採集や標本の持ち出しに関しては州政府によって厳しく管理がなされている。本発表ではボルネオ島北部のマレーシア・サバ州における海洋生物の採集及び標本持ち出しの手続きを周知し、当該地域における分類学的研究の促進を図る。 【日本出国前の手続き】Sabah Biodiversity Centre (SaBC) Official Websiteを通じて、ガイドラインに従い、Access licenseとExport licenseをそれぞれオンライン申請する必要がある。Access licenceの申請時には①サバ州での調査を支援するマレーシア協力機関からの書簡、②サバ州の研究者の協力同意書、③サバ州の採集予定地を管轄する資源管理者(海洋生物の場合、Sabah Fisheries Department)からの調査許可書、④研究費を支給する機関からの支援の書簡、⑤パスポートのコピー、⑥様式に従った研究目的の詳細、採集予定生物のリストを提出する。また、調査メンバーのリストを記入する必要があるが、標本を日本に持ち帰り、誰かに渡す場合も譲渡相手をこのリストに含める必要がある。Export licenseの申請には上述の②、⑤に加えて、新たに⑦サバ州外に標本を輸出する必要性を述べたマレーシア協力機関からの書簡を提出する必要がある。①-③、⑦の取得については現地研究者の協力が不可欠なため、事前に詳細な研究の打ち合わせが必須である。申請後、SaBCの委員会による審査が行われるが、審査会は年に4回しか行われないため、申請は時間的な余裕をもって行うべきである。複数年調査を行う場合、Access licenseは延長可能だが、Export licenseは毎年、申請が必要なので注意する。 【マレーシア入国後の手続き】採集前にコタキナバル裁判所へ赴き、生物資源の取り扱いに関する法廷申告書に署名を行い、デビットカードにて1人4MYR支払う。その後、予約の上、SaBCへその法廷申告書を提出し、1人当たりMYR300(現地に渡航しない者も含む)支払うことでAccess licenseとExport licenseを受け取ることができ、生物採集、標本の持ち出しが可能となる。また、委任状を用意することで、現地には赴かない共同研究者のAccess licenseを受け取ることができる。
  9. ゴウジュウウオジラミ:外来種の可能性と発生段階、宿主特異性、季節的消長, 大塚 攻,西田 雄介,近藤 裕介,Panakool Thamban Aneesh,白樫 正,山下 浩史,若林 香織,小川 和夫, 白樫 正・山下 浩史・若林 香織・小川 和夫, 日本動物学会第94回山形大会, 2023年09月09日, 通常, 日本語, 日本動物学会, 山形市, 【緒言】プランクトンやベントス同様に寄生虫も宿主とともに外来種として世界各地に導入されている。北米産単生類Neoheterobothrium hirame は日本の天然ヒラメに甚大な被害をもたらした(良永 2016)。一方、広範な淡水魚類に寄生するカイアシ類Neoergasilus japonicus (Nagasawa & Uyeno 2012)、カキ類、イガイ類に寄生するMtylicola orientalus (Feis et al. 2019)は東アジアから世界中に拡散した。日本、韓国のマダイに寄生するゴウシュウウオジラミCaligus sclerotinosus もオセアニアから導入されたことが指摘されている。本種の外来種の可能性を論じ、まったく未知であった本種の生態(発生段階、宿主特異性、季節的寄生状況)について報告する。 【材料と方法】養殖マダイでは、和歌山県白浜町、愛媛県宇和島市でそれぞれ2020年8月、2020年9月にゴウシュウウオジラミの寄生状況を調査した。また、2020年5月から2021年6月には瀬戸内海中央部の天然マダイにおける寄生状況を調査した。発生段階、成長速度、寿命などは瀬戸内海産天然マダイに寄生している本種を得て、実験室で宿主とともに飼育してデータを取得した。 【結果と考察】日本において、ゴウシュウウオジラミは1999年、大分県の養殖マダイ体表から初めて発見された(Ho et al. 2004)。模式産地、宿主はオーストラリア産ゴウシュウマダイである。1900年代に山口左仲、椎野季雄などの卓越した寄生虫研究者がマダイの寄生性カイアシ類を調査しているが、本種の報告はない。その後、西日本各地、韓国南部のマダイ養殖場を中心に出現が記録が続いた。2020年には瀬戸内海の天然マダイから初記録された。ゴウシュウマダイがオセアニアから輸入された記録があり、これによって日本にもたらされた可能性がある。これまで幼体がマダイからほとんど見つからないために中間宿主を持つことが示唆されていたが、幼体の全発生段階がマダイ体表から今回発見されたため、その仮説は否定された。この原因としては、(1)生殖時期が限定的である、(2)幼体の成長速度が速い、(3)成体の寿命が長い、ことが関係していると推測される。発生段階数は本属の他種で知られるノープリウス幼生2期、コペポディド幼体5期、成体1期の計8期であった。瀬戸内海において天然マダイ(体長54‒597 mm)上の本種の季節的寄生状況を調査したが、明瞭な季節性を示し、暖水期に寄生率(平均44.2%、最高82.4%: 2020年9月)、平均寄生個体数(平均2.7、最高6.7: 2020年8月)が高かった。同じウオジラミ科の別種Lepeophtheirus sekii も同様にマダイの体表に寄生するが、本種は主に冷水期に増加する。
  10. 大きな発見が続く沖縄の海洋生物多様性、特に甲殻類とメイオベントスについて, 大塚攻・藤田喜久・山崎博史, 藤田喜久・山崎博史, 日本動物学会第94回山形大会, 2023年09月08日, 招待, 日本語, 日本動物学会, 山形市, 沖縄は亜熱帯域に属し、地質学的にもダイナミックな歴史を持つため、生物多様性が非常に高く、海洋動物も例外ではない。浅海ではサンゴ礁、サンゴ砂堆積海底、海底洞窟など、深海には軟泥堆積海底、熱水噴出孔などにユニークな生物群集が存在する。沖縄周辺の浅海からはテーチス遺存性を示す貝虫類、カイアシ類などの微小甲殻類が発見され、深海からは南半球あるいは大西洋やインド洋のみから知られていたカイアシ類の属が発見されるなど動物相を塗り替える発見が相次いでいる。最近では、沖縄周辺海域のメイオベントス、海底洞窟のプロジェクト調査が若手中心によって活発に行われており、動物学上の大きな成果が蓄積しつつある。海底洞窟性種では沖縄の島々の固有性も明らかになりつつある。大東島で発見されたテルモスバエナ目の新種の中生代から新生代における分岐年代が分子系統学的手法で推定されている。これらの海底洞窟性種は拡散能力が低いと考えられるので動物地理学的材料としては優れており、沖縄周辺の海洋生物の分化過程を一般化するにはより多くの洞窟性分類群の系統解析結果の統合が待たれる。ま た、沖縄本島沖で発見された深海性動吻動物はペルー沖、メキシコ湾の深海性種との類縁性を示した。さらに、沖縄の南方には東南アジアという生物多様性のホットスポットが位置しており、日本あるいは西太平洋の海洋生物の起源を探る上でその調査は欠かせない。  自然史博物館には、時空間的に系統だって収集されたサンプルを解析することによって、地球や生物の歴史を推定できる機能を有する。大英自然史博物館の機能などを参考に、国立沖縄自然史博物館の調査研究、教育のあり方などを議論する。ABS問題に関して、日本の教育研究機関などでも担当部署が設置され、手続きが円滑に進められるようになってきた。本自然史博物館が設立されることによって、既存の国際的ネットワークを強化して、ABS手続きも円滑に処理が可能となり、インド・西太平洋の海洋生物の生物多様性、進化の研究が促進されることを期待したい。
  11. 2022年07月29日, 通常, 英語
  12. 2022年07月29日, 通常, 英語
  13. 通常, 英語
  14. 2022年07月26日, 招待, 日本語
  15. 2022年07月25日, 招待, 英語
  16. ホシムシ共生型イシサンゴ類の系統分類学的研究, 田中如樹・千徳明日香・清水啓介・徳田悠希・黒木拓実・藤井琢磨・中口和光・山口修平・近藤裕介・大塚 攻, 田中如樹・千徳明日香・清水啓介・徳田悠希・黒木拓実・藤井琢磨, 日本古生物学会2022年年会, 2022年07月03日, 通常, 日本語, 日本古生物学会, オンライン, 自由生活性イシサンゴ目Caryophylliidaeに属するHeterocyathus属とDendrophylliidaeに属するHeteropsammia属の2属は骨格内部のトンネル状の空間にホシムシ類を共生させている.Heteropsammiaは有藻性種のみで,Heterocyathusには有藻性と無藻性種が存在している.当該サンゴ属を題材とした先行研究ではサンゴの骨格の形態的特徴を元にした分類が行われてきた.しかし,共生関係の成立過程や種の進化,生息範囲の拡大過程など,いまだに不明な点が多い. 本研究では形態が類似したホシムシ共生型イシサンゴ2属に注目し,それらの形態の進化過程や遺伝的多様性や遺伝子流動について明らかにすべく,形態解析と分子系統解析を行った. 標本は奄美大島近辺や紀伊半島周辺で採集されたものを使用した.形態解析の結果,Heterocyathus属は3種,Heteropsammia属は1種に分類された.5つの遺伝子領域(12S,16S, 28S,CO1,ITS)を用いた分子系統解析の結果,HeterocyathusはVacatina亜目,HeteropsammiaはRefertina亜目の各クレード内に位置し,また両属はそれぞれのクレードを構成した.そのため,これら2 属のサンゴは形態や生活様式が酷似するが,系統的に大きく異なっており,平行進化による収斂の結果であることが示唆された.また,Heterocyathusのクレードの中には形態的特徴が大きく異なる個体が見つかっており,交雑種や亜種,同所的・側所的種分化が起こっている可能性が示唆された.さら本研究では,Heterocyathus の姉妹群に 固着性のParacyathus 属が位置することが明らかとなり,特に有藻性の Paracyathus のクレードとより近縁となっていた. 今後はHeterocyathus 属の褐虫藻の有無にも注目し,採集地点や深度の拡充を行い,解析数を増やすことで遺伝的流動の解明,生息範囲の拡大過程,共生関係の成立過程,種の進化の解明を目指す. .
  17. Caligus fuguにおけるTTX結合タンパク質の探索, 大下勇紀・佐藤楽生・大塚攻・田角聡志, 大下勇紀・佐藤楽生・田角聡志, 日本水産学会春季大会, 2023年03月30日, 通常, 日本語, 日本水産学会, 東京都, 【背景・目的】トラフグ属魚類の寄生虫であるCaligus fuguは生殖巣を除く全身にテトロドトキシン(TTX)を蓄積する。一方、C. fuguを含めたTTX保有生物のTTX蓄積メカニズムは未だ不明であるが、トラフグ属魚類においてはTTX結合タンパク質の存在が示され、TTXの体内輸送や蓄積に関与していると考えられている。本研究ではC. fuguが同様のタンパク質を利用することで、TTXの蓄積を可能にしていると考え、この分子の同定を試みた。 【材料・方法】まず、錦江湾に生息するクサフグを釣獲によって入手し、その体表に寄生していた成体雌雄のC. fuguを集めた。集めたC. fuguからRIPAバッファーを用いて、個体全体のタンパク質を抽出した。これを、TTXをリガンドとしたアフィニティー精製に供し、C. fuguにおけるTTXと結合するタンパク質を単離した。得られたタンパク質はSDS-PAGEにて分離した後、LC-MS/MSに供し、タンパク質の同定を試みた。次いで、本研究とは別に取得したC. fuguの発現遺伝子リストにおいて、他生物種で既知のTTX結合タンパク質の相同遺伝子が含まれているかどうかについても調査を行った。 【結果・考察】TTXをリガンドとしたアフィニティー精製の結果、複数のバンドが確認された。また、LC-MS/MSの結果、これらのバンドからビテロジェニン(Vg)をはじめとしたタンパク質が同定された。一方、C. fuguにおける発現遺伝子リストの中からは、既報のTTX結合タンパク質と相同性を持つ塩基配列が複数認められ、その中にはVgの構成ドメインをコードする塩基配列も含まれていた。これらの結果より、C. fuguにおけるVgがTTX結合タンパク質の一つである可能性が示された。
  18. 外洋性デトリタス食性カイアシ類から発見された未知の感覚細胞と細胞小器官:構造と推定機能, 米田 壮汰・西田周平・大塚 攻, 西田周平, 第93回日本動物学会, 2022年09月10日, 通常, 日本語, 日本動物学会, 東京都, 研究目的:スコレシトリクス科カイアシ類は外洋、特に深海という貧栄養環境で優占するデトリタス食性の甲殻類プランクトンである。本科は第二下顎の先端に毛筆状および虫状の特殊化した化学感覚毛を併せ持ち、これらは機能的に異なると示唆されている(Nishida & Ohtsuka, 1997)。また、一部の種ではレンズを持つ光感覚器も確認されている(Ohtsuka et al., 2002)。これらの特殊化した感覚器は貧栄養環境における餌探索への適応と考えられている。しかし、本科は全長わずか数 mmであり、感覚器のサイズも制限される。それでは、どのようにして小型かつ高性能な感覚器を進化させたかを考察した。黒潮流域から採集され、感覚器官の異なるスコレシトリクス科2種(Amallothrix validaとMacandrewella stygiana)の感覚器微細構造を主に透過型電子顕微鏡で比較観察し、機能推定を行った。 光感覚器:M. stygianaは1対の背側単眼と1個の腹側単眼からなる発達したノープリウス眼を持っていた。各単眼は集光機能を持つクチクラレンズと向かい合っており、レンズからの光入射部を除き色素胞によって覆われ遮光されていた。単眼内部には光感覚部である感桿の他に、機能未知の細胞小器官phaosomeが観察された。これら細胞小器官の配置はほぼ左右対称であり、明瞭な個体差は確認されなかった。各微細構造の配置を検証した結果、レンズにより集光される軸上にはphaosomeが集中しており、感桿は軸からずれた位置に配置していた。スネルの法則による光路解析の結果、レンズがphaosomeに集光すること、phaosomeが内部に光を取り込み、光導波路として機能することで、感桿へと光を伝送することが示唆された。これらの光学素子機能を持つ微細構造により、わずか数個の細胞からなる小型(最大長約120 µm)の光感覚器が可能となったと考えられる。一方、Amallothrix validaでは光感覚器が欠如している。 化学感覚器:2種の第二下顎の化学感覚毛から未知の細胞が発見された。新たに発見された細胞は内部に電子密度が低い小胞を多数持ち、神経細胞と化学シナプスを形成していた。さらに、内部にシナプス小胞を持つことから、本細胞から神経細胞へと信号伝達が行われていることが推定される。これらの特徴は全て脊椎動物特有の化学感覚細胞solitary chemosensory cell(SCC)と一致していた。毛筆状感覚毛の微細構造は2種間で似ており、基部付近には多数の繊毛を持ち、先端部にのみSCC様細胞(両者で違いは?個数は?)が確認された。しかし感覚毛1本あたりの繊毛数はA. valida(320—820, n = 5)の方がM. stygiana(104—145, n = 3)よりも多かった。虫状感覚毛の内部構造は2種間で大きく異なり、A. validaが多数のSCC様細胞を持つ一方で、M. stygianaはSCC様細胞を持たず、代わりに神経自由終末が確認された。脊椎動物の化学感覚では、高感度だが順応により感覚能力が継続しない繊毛と、順応せず感覚が長時間持続するSCCおよび神経自由終末の併用が知られている(Kashiwayanagi & Kurihara, 1994)。カイアシ類においても同様に、多様な感覚細胞を組み合わせた多機能な化学感覚の可能性がある。また、光感覚器を持たないA. validaではM. stygianaよりも繊毛やSCC様細胞の数が多く、光・化学感覚間での相補的発達が示唆される。前者では匂いによる餌探索に特化し、後者は匂いと光(餌デトリタスに付着した細菌の発光)を併用していると考えられる。
  19. 海洋動物分類学における広島大学生物生産学部附属練習船豊潮丸のこれまでの業績, 近藤裕介・大塚攻・米田壮汰・中口和光・山口修平・加藤幹雄・山崎博史・自見直人・田中隼人・藤本心太, 山崎博史・自見直人・田中隼人・藤本心太, 第57回日本動物分類学会, 2022年06月05日, 通常, 日本語, 日本動物分類学会, オンライン, 海洋生物の調査・研究を行う上では船舶を用いた調査が欠かせない。広島大学が所有する附属練習船豊潮丸( 3代目 1978年~ 2006年、全長 44.70 m、速力 10.50 knot、 4代目 2006年~現在、全長 40.50 m、速力 10.00 knot)には表層・中層生物採集機具として、 ORIネット、底生・底泥生物採集器具としてビームトロール、そりネット、簡易ドレッジなどの採集器具が備わっている。本発表では豊潮丸で採集された標本をもとにしたこれまでの研究成果を紹介する。著者ら及び共同研究者は、瀬戸内海、日本海、南西諸島周辺海域を主な調査海域として豊潮丸を用いた海洋生物調査を行ってきた。これらの調査航海で採集された標本をもとに 1987年~ 2022年までに 117種(魚類 7種、棘皮動物 8種、節足動物 89種、緩歩動物 1種、胴甲動物 1種、動吻動物 4種、環形動物 2種、軟体動物 1種、有櫛動物 1種、刺胞動物 2種、ケルコゾア 1種)の新種記載が行われた。なかでも特筆すべき研究成果としては、採集標本をもとに新たに Podosphaerasteridaeを設立したトヨシオマリヒトデ Podosphaeraster toyoshiomaruae Fujita & Rowe 2002の記載や新属の胴甲動物 Wataloricus japonicus Fujimoto, Yamasaki, Kimura, Ohtsuka & Kristensen, 2020の記載、インド・太平洋で目レベルの初報告となるカイアシ類Platycopia orientalis Ohtsuka & Boxshall, 1994、属レベルではカイアシ類 Bradyetes pacificus Ohtsuka, Boxshall & Shimomura, 2005、 Cyclopicina toyoshioae Ohtsuka, Tanaka & Boxshall, 2016の発見 、貝形虫類の Pontopolycope orientalisTanaka, Kondo & Ohtsuka 2020では Pontopolycope属の現生種がインド・太平洋から初めて発見されたことなどが挙げられる。これまでの豊潮丸による調査航海で得られたサンプルの多くは広島大学大学院統合生命科学研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター竹原ステーション に保管されており、これらのサンプルを再検証することにより、新たな分類学的な発展も期待できる。今後、豊潮丸の積極的な利用とその調査航海で得られたサンプル が有効活用されることが望まれる。
  20. 広島県竹原市の「ハチの干潟」の危機:生物多様性保全のための分類学者の役割, 近藤裕介・大塚攻・佐藤正典, 佐藤正典, 第57回日本動物分類学会, 2022年06月05日, 通常, 日本語, 日本動物分類学会, オンライン, 広島県竹原市の賀茂川の河口周辺に位置する「ハチの干潟」(面積:22 ha)は、瀬戸内海に残されている数少ない「生物多様性のホットスポット」の一つであり、環境省( 2013)が「日本の重要湿地 500」の1つに選定している。ここでは、環境省( 2017, 2020)のレッドリストに掲載されている海産動物が、これまでに合計 67種確認されている。カブトガニ Tachypleus tridentatus (Leach, 1819)、カブトガニウズムシ Ectoplana limuli (Ijima & Kaburaki, 1916)(、イセシラガイ Pegophysema bialata (Pilsbry, 1895)、ツバサゴカイ Chaetopterus cautus Marenzeller, 1879、チワラスボ Taenioides snyderi Jordan & Hubbs, 1925などの絶滅危惧 I類が 15種も含まれている。この他、干潟や周辺の塩性湿地には、鳥類の絶滅危惧 II類ツクシガモ Tadorna tadorna (Linnaeus, 1758)、準絶滅危惧ハマシギ Calidris alpine sakhalina (Vieillot, 1816)などの渡来も確認されている。2021年 6月、この干潟の西端に液化天然ガス( LNG)火力発電所 74,000 kw)とLNG貯蔵施設を建設する計画が公表された。広島県条例では, 75,000 kw以上の火力発電所の建設計画 には国の環境影響評価法に従って環境影響評価を実施しなくてはならないが、本計画ではその基準よりもわずかに小さく設定されており,環境影響評 価を実施することなく着工されようとしている。本計画がそのまま実施されれば、この干潟の自然環境と生物多様性が大きく損な われることが危惧されるため、 2021年 9月に 5学会(日本貝類学会多様性保全委員会,軟体動物多様性学会自然環境保全委員会,日本生態学会中四国地区会,日本魚類学会,日本ベントス学会自然環境保全委員会)が、連名で、環境影響評価の実施など を求める要望書を事業者、環境省 、広島県、竹原市に提出した。同年 7月には,国際自然保護連合カブトガニ専門家グループからも本計画の見直しを求める要望書が事業者に送付されている。生物多様性保全は世界的に喫緊の重要課題であるが、「ハチの干潟は多くの絶滅危惧種が生き残っている貴重な場所である」ことに対して県民、市民及び行政の認識は十分でない。私たちは、ハチの干潟とその周辺に生息する動植物について、これまで の知見を一般の人々にわかりやく伝えるため、多くの分類学研 究者の協力を得て 2022年 4月 15日、その書籍(以下の通り) を上梓した。近藤裕介・大塚攻・佐藤正典(編)「ハチの干潟の生きものたちー広島県竹原市に残る瀬戸内海の原風景」 NextPublising Author Press 170 pp., ISBN 978-4802082587)。345種の動植物についてカラー写真を掲載し、合計 50人の著者(様々な生物群の専門家)が解説文(形態的特徴、生息場所、生態など)を執筆した。
  21. 奄美大島近海から得られた間隙棲のヤワコケムシ上科 (苔虫動物門:櫛口目) の一未記載種について, 広瀬雅人・田中隼人・下村通誉・大塚攻, 広瀬雅人・田中隼人・下村通誉, 第57回日本動物分類学会, 2022年06月04日, 通常, 日本語, 日本動物分類学会, オンライン, 苔虫動物門は水深約8000 mの深海まで報告されており,特に砂泥底ではクチクラの虫室をつくる櫛口目( Ctenostomatida)の仲間が間隙環境からも多く報告されている.このうちヤワコケムシ上科 Alcyonidioideaは,浅海域に生息する被覆性や起立性の種のほかに,単一の常個虫と数本の走根に似た異形個虫をもつ間隙棲種の Monobryozoon属や海底に細い軸状の空個虫で起立する Clavoporidae科など,砂泥底や間隙環境で生活するグループも含む多様な一群である.本報告では,奄美大島近海の水深約 300 mから得られた間隙棲の櫛口 目コケムシの一未記載種について報告する.2019年 5月の広島大学生物生産学部附属練習船豊潮丸の航海において,奄美大島沖の水深約 300 mから得られた 6群体および個虫の形態を実体顕微鏡で観察した.また, 16SrDNAおよび COIの部分配列にもとづき他の櫛口目コケムシ類との系統関係を推定した.得られたコケムシは,横方向への出芽によって生じた2もしくは 3個の常個虫と,それらの基部から伸びる一本の短い根状の異形個虫から成る群体であった.常個虫はいずれも細長い周口筒を有し,その横断面は丸みを帯びた四角形であった. これらの形態形質は,櫛口目コケムシの既知のいずれの種とも一致しなかったことから,未記載種であると考えられる.また,本種は分子系統解析において,いずれの解析におい てもヤワコケムシ上科に属すヤワコケムシ科 Alcyonidiidaeと近縁であった.しかし,本種の形態形質はヤワコケムシ上科のいずれの属もしくは科の特徴とも一致しなかったことから,本種はヤワコケムシ上科内の新たな科に分類することが妥当であると 考えられる.櫛口目コケムシは炭酸カルシウムの骨格を形成せず,間隙環境においては特に微小な種も多いことから,その ような環境における多様性は未だ明らかとなっていない.今後も深海域の砂泥底における調査と詳細な観察を継続することで,さらなる未記載種の発見が期待される.
  22. 駿河湾産キュウリエソ(ムネエソ科)に寄生するヒジキムシ科カイアシ類の1 未記載種について, 柚村七々実・西川淳・大塚攻, 西川淳, 第57回日本動物分類学会, 通常, 日本語, 日本動物分類学会, オンライン, 駿河湾産キュウリエソ(ムネエソ科)に寄生するヒジキムシ科カイアシ類の1 未記載種の形態,系統について報告した.
  23. 2021年11月16日, 招待, 日本語
  24. 瀬戸内海産天然マダイ個体群で寄生が確認されたゴウシュウウオジラミの寄生状況,発生段階および生活史, 西田雄介・大塚攻・近藤裕介・足立賢太・山下浩史・岩崎貞治・ 白樫正・小川和夫, 山下浩史・ 白樫正・小川和夫, 令和3年度日本水産学会秋季大会, 2021年09月14日, 通常, 日本語, 日本水産学会, 函館(みなし学会)
  25. フグウオジラミ(カイアシ類)の発生段階におけるテトロドトキシン(TTX)の体内蓄積の変化について, 近藤裕介・兒玉倫尚・池田光壱・荒川修・浅川学・川津健太郎・大塚攻, 池田光壱・荒川修・川津健太郎, 令和3年度日本水産学会秋季大会, 2021年09月14日, 通常, 日本語, 日本水産学会, 函館(みなし学会)
  26. ウキウオジラミのプランクトンにおける季節的出現、宿主および生活史, 縄田 将己・大塚 攻・西田 雄介・近藤 祐介・足立 賢太 ・ 平野 勝士・新田理人, 新田理人, 令和3年度日本水産学会秋季大会, 2021年09月14日, 通常, 日本語, 日本水産学会, 函館(みなし学会)
  27. サヨリに寄生するウオノエ科等脚類, 藤田大樹・小澤里保・河合賢太郎・下村通誉・海野徹也・大塚攻, 下村通誉, 令和3年度日本水産学会秋季大会, 2021年09月14日, 通常, 日本語, 日本水産学会, 函館(みなし学会)
  28. 遺伝的集団構造と初期生活史特性からみた根口クラゲ2種のブルーム形成メカニズム, 飯田茜・野原健司・Fathimah Md Yusoff・Khwanruan Srinui・Tran M Ha・Pham T Thu・Ephrime B Metillo・Honorio B Pagliawan・大塚攻・三宅裕志・足立文・西川淳, 飯田茜・野原健司・Fathimah Md Yusoff・Khwanruan Srinui・Tran M Ha・Pham T Thu・Ephrime B Metillo・Honorio B Pagliawan・三宅裕志・足立文・西川淳, 2021年 日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会, 2021年09月18日, 通常, 日本語
  29. 瀬戸内海におけるクシクラゲ類の出現状況と寄生生物群集:特に鉢クラゲ類との比較, 李東航・近藤裕介・大塚攻, 2021年 日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会, 2021年09月18日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会, 鹿児島(オンライン)
  30. Functional morphology of chemosensory organs on the mouthparts of the deep sea phaennid copepods, JingJyun Chan・米田壮汰・近藤裕介・大塚攻, 2021年 日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会, 2021年09月18日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会
  31. デトリタス食性カイアシ類の化学感覚機能, 米田壮汰・Jingjyun Chan・仲村康秀・辻彰洋・徳弘航季・西田周平・吉田将之・大塚攻, 仲村康秀・辻彰洋・徳弘航季・西田周平, 2021年 日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会, 2021年09月18日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会, 鹿児島(オンライン)
  32. 瀬戸内海産シロウオ(ハゼ科)に寄生するウオジラミ類の未記載種の寄生状況と生活史, 大塚攻・西田雄介・近藤裕介・Danny Tang, Danny Tang, 日本動物学会 第92回大会, 2021年09月02日, 通常, 日本語
  33. 東南アジアの海洋動物の自然史:海洋生物地理学から見た重要性, 大塚攻・鈴木紀毅, 鈴木紀毅, 日本動物学会 第92回大会, 2021年09月03日, 招待, 日本語, 日本動物学会, 米子(オンライン)
  34. 瀬戸内海産シロウオ(ハゼ科)に寄生するウオジラミ類の未記載種の 寄生状況, 大塚攻,西田雄介,近藤裕介,Danny Tang, Danny Tang, 日本動物分類学会 第56回大会, 2021年06月05日, 通常, 日本語, 日本動物分類学会, 東京(オンライン)
  35. 2022年03月10日, 通常, 英語
  36. 2022年03月10日, 通常, 英語
  37. 2022年03月10日, 通常, 英語
  38. 2022年03月10日, 通常, 英語
  39. 2022年03月10日, 招待, 英語
  40. 2022年03月09日, 通常, 英語
  41. 通常, 英語
  42. デトリタス食性カラヌス目カイアシ類の感覚機能多様性, 米田壮汰・詹景鈞・仲村康秀・辻彰洋・徳弘航季・大塚攻, 仲村康秀・辻彰洋・徳弘航季, 海洋生物シンポジウム2021, 2021年03月20日, 通常, 日本語, 日本海洋学会, オンライン会議
  43. 熱水性短尾類タイワンホウキガニXenograpsus testudinatusの成長発生に伴う熱水環境への定位行動の変化, 織田綾子・三宅裕志・大塚攻・中口和光・山口修平・足立文・西川湧馬・出羽尚子, 織田綾子・三宅裕志・足立文・西川湧馬・出羽尚子, 2020年度日本甲殻類学会大会, 2020年10月31日, 通常, 日本語, 日本甲殻類学会, オンライン
  44. ベトナムで新たに発見されたヒドロ虫類Blackfordia sp.について, 飯田 茜・Dhugal J. Lindsay・Tran M. Ha・Pham The Thu・日高弥子・大塚 攻・戸篠 祥・近藤裕介・野原健司・西川 淳, 飯田 茜・Dhugal J. Lindsay・Tran M. Ha・Pham The Thu・日高弥子・戸篠 祥・野原健司・西川 淳, 2020年度日本プランクトン学会, 2020年09月20日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会, オンライン会議
  45. 近底層性カイアシ類 Macandrewella stygiana のクチクラレンズを持つノープリウス眼, 米田壮汰・平野勝士・大塚攻, 2020年度日本プランクトン学会, 2020年09月20日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会, オンライン会議
  46. ウオジラミの頭胸部吸盤のクチクラ膜の微細構造と機能, 大塚 攻・西田雄介・平野勝士・藤 太稀・梶 就成・近藤裕介・米田壮太・ 田角聡志・小池香苗・Geoffrey A. Boxshall, 梶 就成・田角聡志・Geoffrey A. Boxshall, 第91回日本動物学会, 2020年09月04日, 通常, 日本語, 日本動物学会, オンライン会議
  47. 日本産Gigantocypris属の出現記録と種同定の報告, 近藤裕介, 田中隼人・富川 光・佐野雅美・下村通誉・大塚 攻, 2019年日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会, 2019年09月20日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会, 静岡市産学交流センター
  48. 東南アジアで大量発生する食用クラゲ類2種のポリプの成長・無性生殖に及ぼす水温・塩分の影響, 飯田 茜, F. Md. Yusoff・K. Srinui・T. M. Ha・E.B. Metillo・大塚 攻・三宅裕志・足立 文・西川 淳, 2019年日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会, 2019年09月19日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会, 静岡市産学交流センター
  49. クラゲ漁業が与える共生生物へのインパクト, 大塚 攻, 東南アジアにおける海洋生態系の緊急課題に関する国際ワークショップ:海洋生態系サービスの持続的利用, 2019年09月06日, 招待, 英語, 東京大学大気海洋研究所, 千葉県柏市
  50. ウオジラミは魚にどのように付着するのか?:機能形態学的アプローチ, 大塚 攻, 藤 太稀・平野勝士・近藤裕介・梶 智就・田角聡志, 日本動物分類学会第55回大会, 2019年06月08日, 通常, 日本語, 日本動物分類学会, 神奈川県立生命の星・地球博物館
  51. プランクトン群集における寄生・共生の機能, 大塚攻, 日本プランクトン学会シンポジウム, 2019年03月24日, 招待, 日本語, 日本プランクトン学会, 東京都港区
  52. シンポジウム「生物共生の光と影」, 大塚攻, 日本共生生物学会・日本比較生理生化学学会共催シンポジウム, 2018年11月24日, 招待, 日本語, 日本共生生物学会・日本比較生理生化学学会, 神戸市
  53. 2018年11月01日, 招待, 英語
  54. 2018年10月30日, 招待, 英語
  55. 鉢クラゲ類の変態期における組織学的研究, 飯田健・大塚攻・近藤裕介・国吉久人・小池香苗, 日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会, 2018年09月11日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会, 八王子市
  56. デトリタス食性カイアシ類と海洋細菌との栄養学的関係, 平野勝士・高田健太郎・福島英人・中井 敏博・三本木至宏・大塚攻, 高田健太郎(北里大学)・福島英人(日本大学), 日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会, 2018年09月11日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会, 八王子市
  57. 粒子食性カラヌス目カイアシ類の摂餌様式と食性の分類群間比較, 米田壮汰,・田村啓明・阿部義之・ 野口真希・兵藤不二夫・大塚攻・山口篤, 山口篤(北海道大学), 日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会, 2018年09月11日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会, 八王子市
  58. 2018年09月02日, 招待, 英語
  59. 2018年05月28日, 通常, 英語
  60. 2018年02月21日, 通常, 日本語, 北方圏国際シンポジウム実行委員会, 紋別市
  61. デトリタス食性カイアシ類と海洋細菌との栄養学的関係, 平野勝士,大塚攻, 高田健太郎, 福島英登, 中井敏博, 三本木至宏, 特殊環境微生物セミナー, 2017年10月06日, 通常, 日本語, 東広島市
  62. ムシロガイ類3種に共生するヒドロ虫類3種の比較生態, 米谷まり、並河洋、大塚攻、近藤裕介, 並河洋, 日本プランクトン学会・ベントス学会合同大会, 2017年09月05日, 通常, 日本語, 日本ベントス学会, 彦根市
  63. ミズクラゲAurelia sp.1のストロビレーションにおける組織変化, 飯田健・大塚攻、近藤裕介、国吉久人、小池香苗, 国吉久人、小池香苗, 日本プランクトン学会・ベントス学会合同大会, 2017年09月05日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会, 彦根市
  64. 2017年07月24日, 招待, 英語
  65. 2017年07月20日, 通常, 英語
  66. 2017年07月20日, 通常, 英語
  67. 13the International Conference on Copepoda, 2017年07月19日, 通常, 英語
  68. 2017年07月19日, 通常, 英語
  69. 2017年07月18日, 招待, 英語
  70. 2017年07月18日, 通常, 英語
  71. アジアの沿岸に生息する浮遊性カイアシ類Acartia (Odontacartia) pacificaの姉妹種の存在, 大塚 攻・Khwanruan Sriuni, Khwanruan Srinui, 日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会, 2016年09月08日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会, 熊本市
  72. 東〜東南アジアにおけるクラゲ類の共生魚類群集と種間関係について, 近藤裕介・大塚 攻・Khwanruan Srinui・西川淳, Khwanruan Srinui・西川淳, 日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会, 2016年09月08日, 通常, 日本語
  73. 2016年02月24日, 通常, 英語
  74. タイ産食用クラゲ2種の遊泳速度と毒性の比較:共生魚類との関連について, 近藤裕介、大塚 攻、永井宏史、鈴木靖子、Khwanruan Srinui, 日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会, 2015年09月03日, 通常, 日本語
  75. エビクラゲの摂餌生態およびストロビレーションの人工誘発, 橋本周一郎、大塚 攻、岩崎貞治、国吉久人、足立 文、笠川宏子、小谷野有加, 日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会, 2015年09月03日, 通常, 日本語
  76. フィリピンパワラン島におけるヒドロ虫類の外来種, 三宅裕史、本多志穂、足立 文、大塚 攻、近藤裕介、E Metillo、H Pagliawan, 日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会, 2015年09月03日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会, 札幌市
  77. 粒子食から肉食への転換をしたカラヌス目カイアシ類Hetrorhabdidaeの分子系統:急激な形態変化が短期間に起こる例証, 平林丈嗣、大塚 攻、浦田 慎、富川 光、田中隼人, 日本動物分類学会第51回大会, 2015年06月14日, 通常, 日本語
  78. 豊潮丸2014年航海で得られたミオドコーパ亜綱(貝形虫綱)について, 田中隼人、大塚 攻, 日本動物分類学会第51回大会, 2015年06月14日, 通常, 日本語
  79. アミ類Rhopalophthalmusに寄生するアミヤドリムシ科等脚類の1種, 下村通名誉、大塚 攻, 日本動物分類学会第51回大会, 2015年06月14日, 通常, 日本語
  80. 東?東南アジアにおける大型クラゲ類の共生生物群集, 近藤裕介、大塚 攻、西川 淳, 日本動物分類学会第51回大会, 2015年06月13日, 通常, 日本語
  81. 水産学に必要不可欠な形態学、分類学, 大塚 攻, 日本分類学会連合, 2015年01月11日, 招待, 日本語, 日本分類学会連合, 東京
  82. アジアにおけるクラゲ類の共生生物群集, 近藤裕介、大塚攻, 日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会, 2014年09月05日, 招待, 日本語, 日本プランクトン学会, 東広島市
  83. ヒクラゲの実験室内におけるポリプ期の成長と増殖及び 野外でのクラゲ期の出現と成長, 岡田昇馬、近藤裕介、大塚攻、中口和光、山口修平、浦田慎、足立文、戸篠祥、三宅裕志, 足立文、戸篠祥、三宅裕志, 日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会, 2014年09月04日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会, 東広島市, ヒクラゲMorbakka virulentaは立方クラゲ類に属する大型種で、傘高は最大で20 cmを超える。本種のクラゲ期は主に瀬戸内海で秋期から冬期にかけて出現が報告されており、ポリプ期については野外での報告はないが、実験室内での飼育で、出芽により生成された小さなスイミングポリプを放出して自己増殖することが知られている。本研究ではヒクラゲの、実験室内でのポリプ期の水温ごとの成長と増殖、野外でのクラゲ期の出現時期に伴う成長について調査を行ったので報告する。  ポリプの観察では、水温の違いによる成長及び出芽による増殖速度の計測のため、実験室内の培養器を17 ℃、22 ℃の2つの水温に設定し、それぞれ出芽により放出された直後の未着底の15個体のポリプを培養した。2日に一度の頻度でアルテミアのノープリウス幼生を与え、給餌から一時間後に新しい海水に入れ替えた。約2か月間培養し、期間中のポリプの口径の変化と出芽によるスイミングポリプ放出数を記録した。結果としてスイミングポリプ放出数に違いが見られ、水温17℃では期間中に合計で3個体のスイミングポリプが放出されたのに対し、22℃では合計20個体以上が放出され、水温による大きな差異が見られた。 ヒクラゲのクラゲ期の成長に伴う傘高と湿重量の変化についても調査するため、2011年11~12月、2012年9月~2013年1月、2013年9月~12月に広島県音戸港、尾道港、広島大学附属臨海実験所(竹原ステーション)南岸、岡山県宇野港において傘高1.7~22.5 cmのヒクラゲ59個体の傘高と湿重量を測定した。出現を確認することのできた9月~12月において、9月にすでに傘高14.5 cmの個体が出現しているため、ポリプからクラゲへの変態は夏季ごろから開始していると考えられ、今後はより早期における野外での調査が必要とされる。出現時期の後半の11月にも傘高1.7~22.2 cmの幅広い大きさのヒクラゲが同時期に得られたことから、ポリプからクラゲへの変態は夏季から継続的に行われていると推測できる。
  84. 東南アジアにおける大型クラゲ類への共生生物の付着とクラゲ漁業によるリクルートの阻害, 近藤裕介、大塚攻、岡田昇馬、西川淳, 西川淳, 日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会, 2014年09月04日, 通常, 日本語, 日本プランクトン学会, 東広島市, 【目的】東南アジアに産する大型クラゲ類には多くの共生生物が見られる。この中にはカニ類やクモヒトデ類なども含まれており、これらは若年期をクラゲ類の上で過ごし、成熟するとクラゲ類から離れ、海底で生活すると考えられている。しかしながら本来底生性を示すこれらの共生生物がどのようにクラゲ類に定着するのかは不明であった。本発表では大型クラゲ類と共に共生生物の浮遊幼生ならびに小型個体が採集されたため、共生生物のクラゲ類への直接定着の可能性について報告する。また東南アジアではクラゲ漁業が盛んに行われているが、この漁業が共生生物に与える影響についても試算した。 【方法】タイ、マレーシア、フィリピン沿岸において2010~2013年にかけてクラゲ類と共生生物をタモ網(網目2mm)にて採集した。採集した共生生物はサイズを測定し、種ごとに共生率、平均共生個体数を算出した。クラゲの漁獲量はFAOの漁獲統計に従った。 【結果】タイ、マレーシア、フィリピンの3ヵ国での調査では大型クラゲ類と共にクロボシヒラアジ稚魚、カイワリ稚魚、クラゲモエビ、シマイシガニ、クモヒトデ類の共生が確認された。このうちタイでは、シマイシガニは食用であるヒゼンクラゲ、Lobonemoides robstusの2種と共生しており、メガロパ幼生から甲幅が5㎝に達するような様々なサイズがクラゲ類と共に採集された。またフィリピンでL. robstusと採集したシマイシガニも同様にメガロパ幼生を含んでいた。クモヒトデ類Ophiurocnemis marmorataはヒゼンクラゲ、L. robstus、Acromitus fagellatusとの共生が確認された。ディスク直径が9mm以下の若個体ばかりで、最小個体はディスク直径が0.8mmであった。このようにシマイシガニ、クモヒトデ類では浮遊幼生期もしくは変態直後にクラゲ類への定着が行われていることが推測された。また、タイでは調査期間中に年間約9万トンのクラゲ類が食用として漁獲されている。この際、クラゲ類の共生生物、特にクモヒトデ類はクラゲ類と共に混獲され死滅すると考えられる。我々が調査したクラゲ類の平均湿重量、クモヒトデ類の共生率、平均共生個体数からクラゲ漁業によるクモヒトデ類の死滅個体数を試算すると年間約1.2~1.6億個体のクモヒトデ類が死滅していることが明らかとなった。カニ類やクモヒトデ類のような底生性の共生生物はクラゲ類を移動や分散のために利用すると考えられているが、このようにクラゲ漁業の盛んな地域ではクラゲ類の利用が新規加入群の大量死滅という思わぬ危険性をはらんでいる。
  85. 2014年07月14日, 通常, 英語
  86. 2014年07月14日, 通常, 英語
  87. 2014年07月08日, 通常, 英語
  88. インドネシアジャワ島で食用のために漁獲されている 鉢クラゲ類は実は未記載であった, 西川淳、大塚攻、Mulyadi、Nova Mujiono, Dhugal J. Lindsay、宮本洋臣、西田周平, 西川淳、Mulyadi、Nova Mujiono, Dhugal J. Lindsay、宮本洋臣、西田周平, 日本動物分類学会, 2014年06月15日, 通常, 日本語, 日本動物分類学会, つくば市, インドネシア・ジャワ島沖のインド洋で食用として漁獲されているクラゲ類が未記載種であることが判明したので報告する。このクラゲは根口クラゲ目,カトスチルス科,Crambionella属に属するクラゲで、西川(2009)によって初めに未記載種の可能性が指摘されたあと、Kitamura and Omori (2010)、大森・喜多村(2011)により簡単な記載がなされ、Crambionella sp.として扱われてきたものである。今回、詳細な形態観察と分子生物学的手法により、本種を未記載種として確認できた(論文投稿中)。本種は、縁弁の数、縁弁上の突起列の有無、口腕上の葉状突起の有無、特徴的な体色によって同属他種と区別できる。また、本種のミトコンドリアCOI遺伝子の塩基配列情報を、報告されている同属2種(C. orsiniとC. stuhlmanni)のものと比較したところ、種間の遺伝的距離(pairwise genetic distance: 0.119 ± 0.026)は種内(同:0?0.014)よりも明らかに大きい結果となった。本種には外傘の色に顕著な変異がみられる。最も一般的なタイプはクリーム色の傘をもつが、それ以外に傘の外縁部の平衡器縁弁に赤茶色の点がある個体、外縁部を二本の赤茶色の線が取り巻いている個体が存在する。形態の比較とミトコンドリアCOI遺伝子の塩基配列情報から、それらは別種ではなく、種内変異であることが確認できた。  本種に対する漁業は、少なくとも20年以上の歴史を持つ。漁期は通常8月から11月にかけてだが、年によって豊漁の月は異なる。漁師は主としてJukungと呼ばれる小型の船で、流し網を用いてクラゲを漁獲する。地元の漁師は本種をubur-ubur helm(ヘルメット・クラゲ)と呼んでいる。漁獲されたクラゲはチラチャップやジェティスなど加工工場のある近辺の港に水揚げされ、その場で重さを計量し加工工場に売られる。漁師から工場への売値はキロあたり500?1000Rp(5?10円)であり、30?50円で売られるベトナムのRhopilema hispidumと比べても安い(Nishikawa et al. 2008)。ただし、漁船一隻あたり1.5トン(=7500?15000円)、一日あたり多いときで20?80トン程度の水揚げがあることから、クラゲが豊漁であればそれなりの収入は得られていると推測される。クラゲの加工方法は塩と明礬を使う典型的な方法であるが、初期の段階で次亜塩素酸カルシウムを使う点が特徴的である。傘部のみ明礬と次亜塩素酸カルシウムを約4:1で水に溶かしたものの中に短時間浸漬することで、筋肉組織、生殖腺、腔腸内容物が白濁するので、それらを取り除き中膠部分のみを加工に利用する。加工したクラゲの売値は、傘部でキロあたり約130円、口腕部は約200円で、傘部の価格は東南アジア諸国でのRhopilema hispidumのものと類似している。一方、通常ほとんどの市場で傘部の方が口腕部より高く売れるが、ここでは口腕部がより高く売れる。我々の知る限りこの場所での信頼出来る持続的な漁獲統計は存在しないが、一日あたり最大80トンの水揚げがあり、個体あたりの重量を1.5 kgと仮定すると(傘径18 cmの個体相当)、一日あたり最大5万個体、一ヶ月の漁期で100万個体のクラゲが水柱から除去されている計算になる。今のところ、このクラゲ類に関する科学的な情報は分布に関してすら蓄積されていないが、種の保全や持続的漁業の立場から、本種に関する生物学、生態学的な研究が望まれる。
  89. 2014年04月22日, 通常, 英語
  90. 2014年04月22日, 通常, 英語
  91. Symbionts of plankters: their diversity and importance in marine ecosystem, 大塚 攻, タイ藻類・プランクトン学会, 2007年03月, 招待, 日本語
  92. 動物プランクトンの進化, 大塚 攻, 日本プランクトン学会日本ベントス学会合同学会, 2003年11月, 招待, 日本語
  93. Korean Copepdoa Workshop, 2003年07月, 招待, 日本語
  94. 2002年07月, 招待, 日本語
  95. 1999年, 招待, 日本語
  96. カイアシ類の食性と進化, 大塚 攻, 日本プランクトン学会, 1997年, 招待, 日本語
  97. 橈脚類による微小動物プランクトンの補食, 大塚 攻, 日本プランクトン学会, 1989年, 招待, 日本語
  98. 近底層プランクトンの採集法, 大塚 攻, 日本プランクトン学会, 1988年, 招待, 日本語

受賞

  1. 2020年08月21日
  2. 2019年11月27日, 富士山麓アカデミック&サイエンスフェア生態分野 優秀賞, 富士山麓A&Sフェア実行委員会, 東南アジアで大量発生する大型クラゲ2種のポリプの成長・無性生殖におよぼす水温・塩分の影響
  3. 2017年11月30日, 富士山麓アカデミック&サイエンスフェア生物・生態分野優秀賞, 富士山麓アカデミック&サイエンスフェア実行委員会, 東南アジアで大量発生する大型クラゲ類の遺伝的連結性
  4. 2018年02月21日, 第5回青田昌秋賞, 北方圏国際シンポジウム実行委員会, カラヌス目カイアシ類の口器付属肢の形態計測学的研究:食性、分布水深、安定同位体比との関係
  5. 2013年09月27日, Zoological Science Award 2013 および藤井賞, 社団法人日本動物学会
  6. 2006年06月, 日本動物分類学会賞, 日本動物分類学会, 微小甲殻類の系統分類と進化:その多様性とダイナミズム
  7. 2000年04月, 日高論文賞, 日本海洋学会, 学術論文総論「海産カイアシ類(甲殻類)の食性再考」
  8. 1999年09月, Zoological Science Award, 日本動物学会, "学術論文「Platycopia compacta n.sp.,the second species of Platycopioida (Crustacea: Copepoda) in the Indo-Pacific region, wi
  9. 2020年09月20日, 学生優秀発表賞, 日本プランクトン学会会長, 近底層性カイアシ類 Macandrewella stygiana のクチクラレンズを持つノープリウス眼

外部資金

競争的資金等の採択状況

  1. 二国間交流事業共同研究, ベトナムにおけるクラゲ類研究:持続的資源利用と生態学的重要性理解のために, 2019年04月01日, 2021年03月31日
  2. 二国間交流事業 オープンパートナーシップ共同研究, マレーシア産海産有用魚類・無脊椎動物の甲殻類・単生類寄生虫の宿主特異性メカニズム, 2020年04月01日, 2022年03月31日
  3. 環境活動助成, 次世代のために日本の生きた化石カブトガニを守る!, 2019年04月01日, 2020年03月31日
  4. 科学研究費助成事業(基盤研究(B)), ウオジラミ類の生活史、宿主特異性、生理機能の普遍性と可変性, 2019年, 2023年
  5. 瀬戸内海文化研究・活動支援助成, 日本のカブトガニを守る, 2017年04月01日, 2018年03月31日
  6. 科学研究費助成事業(基盤研究(C)), 海洋におけるカイアシ類とバクテリア類の相互作用に関する研究, 2016年, 2018年
  7. 瀬戸内海文化研究・活動支援助成, 里海瀬戸内海に産する生きた化石カブトガニの保全に関する研究, 2016年
  8. 科学研究費助成事業(基盤研究(B)), 共生系における大型クラゲ類の生態的機能, 2013年, 2015年
  9. 科学研究費助成事業(挑戦的萌芽研究), フグのウオジラミがフグの鰭のみに寄生する分子メカニズムを探る, 2011年, 2013年
  10. 科学研究費助成事業(基盤研究(B)), 東南アジアにおける食用クラゲ類漁業の実態および漁獲種の生態学的研究, 2011年, 2013年
  11. 科学研究費助成事業(基盤研究(B)), 東南アジア海域の動物プランクトンセンサス, 2010年, 2013年
  12. 科学研究費助成事業(基盤研究(B)), 水族寄生生物の生活史、特に感染期の宿主特異性に関する研究, 2008年, 2012年
  13. 科学研究費助成事業(基盤研究(A)), 有明海湾奥部に存続する"大陸沿岸遺存生態系"の起原と特性, 2006年, 2008年
  14. 科学研究費助成事業(萌芽研究), 富山の深層水と八丈島の発光生物群を標的とした生物発光のショットガン的解明の試み, 2006年, 2007年
  15. 科学研究費助成事業(基盤研究(B)), 寄生虫を生物標識として活用した海産栽培漁業種の生態解明, 2006年, 2009年
  16. 科学研究費助成事業(基盤研究(B)), 寄生性渦鞭毛藻類の多様性と起源の解析, 2004年, 2006年
  17. 民間からの助成金, 瀬戸内海における外来性海洋動物の生態的撹乱度, 2004年
  18. 科学研究費助成事業(基盤研究(C)), 里海環境の地域エコミュージアム構想への適用に関わる実践的研究, 2004年, 2006年
  19. 科学研究費助成事業(基盤研究(C)), 海洋動物プランクトン、特にカイアシ類の寄生生物の分類・生態に関する研究, 2002年, 2004年
  20. 科学研究費助成事業(基盤研究(C)), 生物多様性学会設立による生物多様性共同基礎研究の実行, 2001年, 2001年
  21. 科学研究費助成事業(基盤研究(C)), 動物分類学関連学会連合による生物多様性共同基礎研究の推進, 2000年, 2000年
  22. 科学研究費助成事業(基盤研究(C)), 浮遊性カイアシ類群集の分布域別摂餌戦略, 1998年, 2000年
  23. 科学研究費助成事業(基盤研究(B)), 中海本庄工区の生物多様性と生態系調査, 1997年, 1998年
  24. 科学研究費助成事業(一般研究(C)), デトリタス食性及び肉食性カイアシ類(甲殻類)の摂取生態に関する研究, 1994年, 1995年
  25. 科学研究費助成事業(海外学術研究), 北極海海氷域における基礎生産とエネルギ-移動の時系列的変動の研究, 1988年, 1990年
  26. 科学研究費助成事業(一般研究(B)), 赤潮鞭毛藻と植食性動物プランクトンの相互作用に関する研究, 1988年, 1989年

社会活動

委員会等委員歴

  1. 広島市生物現況調査マニュアル策定等業務検討委員会, 2023年04月01日, 2024年03月31日, 広島市
  2. 長崎大学環東シナ海環境資源研究センター共同利用運営協議会, 2023年04月01日, 2024年03月31日
  3. 日本動物分類学会, 2023年01月01日, 2024年12月31日, 日本動物分類学会
  4. 日本プランクトン学会, 2023年04月01日, 2025年03月31日, 日本プランクトン学会
  5. 環境省環境研究総合推進費プロジェクトアドバイザー, 2024年04月, 2025年03月, 東京大学大気海洋研究所
  6. コンサルタント, 2023年12月, 2024年02月, マックス法律事務所
  7. 会長, 2024年01月, 2025年03月, 日本動物分類学会
  8. リサーチフェロー, 2023年07月, 2023年12月, (海外)Universiti Sultan Zainal Abidin
  9. 「広島市の生物」の改訂に際して設置される検討委員会検討委員, 2023年09月, 2024年03月, (財)広島県環境保健協会
  10. MICEアンバサダー, 2023年04月, 2025年03月, 独立行政法人国際観光振興機構
  11. Mentor of project, 2023年04月, 2025年04月, Burapha University
  12. 日本動物分類学会, 2023年01月, 2024年12月, 日本動物分類学会
  13. 環境研究総合推進費革新型研究開発(若手枠)「気候変動の影響評価に向けた地球規模の海洋性動物プランクトン多様性解析」 令和4年度アドバイザリー会合 課題アドバイザー, 2022年04月, 2023年03月, 独立行政法人環境再生保全機構
  14. 副会長, 2022年04月01日, 2023年03月31日, 日本プランクトン学会
  15. 会長, 2023年04月, 2025年03月, 日本プランクトン学会
  16. 環境省環境研究総合推進費プロジェクトアドバイザー, 2022年07月, 2024年03月, 東京大学大気海洋研究所
  17. 委員, 2022年04月01日, 長崎大学環東シナ海環境資源研究センター共同利用運営協議会
  18. 環東シナ海環境資源研究センター共同利用運営協議会委員, 2022年04月, 2024年03月, 長崎大学海洋未来イノベーション機構
  19. 共同利用協議会委員, 2022年04月, 2024年03月, 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
  20. 会長, 2022年01月01日, 2023年12月31日, 日本動物分類学会
  21. 会長, 2022年01月, 2023年12月, 日本動物分類学会
  22. 会長, 2022年01月, 2023年12月, 日本動物分類学会
  23. 会長, 2022年01月, 2023年12月, 日本動物分類学会
  24. Associate editor, 2021年11月, 2023年10月, Springer Nature
  25. 委員, 2021年10月01日, 2022年03月31日, 広島県生物多様性広島戦略推進会議普及・啓発分科会
  26. 講師, 2021年05月, 2022年03月, 広島叡智学園中学校・高等学校
  27. JSPS CREPSUM project, 2021年04月01日, 2023年03月31日, 東京大学大気海洋研究所
  28. JSPS CREPSUM project, 2021年04月01日, 2023年03月31日, 東京大学大気海洋研究所
  29. 委員, 2021年04月01日, 2023年03月31日, 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター臼尻・七飯・忍路共同利用協議会
  30. 委員, 2021年04月01日, 2023年03月31日, 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター臼尻・七飯・忍路共同利用協議会
  31. 副会長, 2021年04月01日, 2023年03月31日, 日本プランクトン学会
  32. 副会長, 2021年04月01日, 2023年03月31日, 日本プランクトン学会
  33. 2021年04月01日, 2022年03月31日
  34. MICEアンバサダー, 2021年04月, 2023年03月, 独立行政法人国際観光振興機構
  35. MICEアンバサダー, 2021年04月, 2023年03月, 独立行政法人国際観光振興機構
  36. 学会賞および奨励賞受賞候補者選考委員, 2021年04月, 2023年01月, 日本動物分類学会
  37. 学会賞および奨励賞受賞候補者選考委員, 2021年04月, 2023年01月, 日本動物分類学会
  38. 副会長, 2021年04月, 2023年03月, 日本プランクトン学会
  39. 副会長, 2021年04月, 2023年03月, 日本プランクトン学会
  40. 副会長, 2021年04月, 2024年03月, 日本プランクトン学会
  41. 副会長, 2021年04月, 2024年03月, 日本プランクトン学会
  42. 副会長, 2021年04月, 2024年03月, 日本プランクトン学会
  43. Visiting Professor, 2021年01月, 2021年12月, University Sultan Zainal Abidin
  44. 生物多様性広島戦略推進会議委員, 2020年07月, 2021年03月, (財)広島県環境保健協会
  45. 環東シナ海環境資源研究センター共同利用運営協議会委員, 2020年06月, 2022年03月, 長崎大学海洋未来イノベーション機構
  46. 環東シナ海環境資源研究センター共同利用運営協議会委員, 2020年06月, 2022年03月, 長崎大学海洋未来イノベーション機構
  47. 環東シナ海環境資源研究センター共同利用運営協議会委員, 2020年06月, 2022年03月, 長崎大学海洋未来イノベーション機構
  48. 持続的な東南アジア海洋生態系利用のための研究教育プロジェクト, 2020年04月01日, 2023年03月31日, 東京大学大気海洋研究所
  49. 持続的な東南アジア海洋生態系利用のための研究教育プロジェクト, 2020年04月01日, 2023年03月31日, 東京大学大気海洋研究所
  50. 持続的な東南アジア海洋生態系利用のための研究教育プロジェクト, 2020年04月01日, 2023年03月31日, 東京大学大気海洋研究所
  51. 共同利用協議会委員, 2020年04月, 2022年03月, 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
  52. 共同利用協議会委員, 2020年04月, 2022年03月, 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
  53. 共同利用協議会委員, 2020年04月, 2022年03月, 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
  54. 論文外部審査員, 2020年04月, 2020年06月, マラヤ大学
  55. 生物多様性広島戦略推進会議普及・啓発分科会委員, 2020年04月, 2021年03月
  56. SCI国際誌Marine Biodiversity副編集委員, 2020年04月, 2021年03月, Springer
  57. Associate editor(編集委員), 2019年11月, 2021年10月, Springer-Verlag GmbH
  58. Associate editor(編集委員), 2019年11月, 2021年10月, Springer-Verlag GmbH
  59. 生物多様性広島戦略会議希少生物分科会委員, 2019年08月, 2020年03月, (財)広島県環境保健協会
  60. 広島県生物多様性広島戦略推進会議普及・啓発分科会, 2019年05月25日, 2020年03月31日, 広島県
  61. MICEアンバサダー, 2019年04月, 2021年03月, 独立行政法人国際観光振興機構
  62. 評議員, 2019年04月, 2021年03月, 日本プランクトン学会
  63. 環東シナ海環境資源研究センター共同利用運営協議会委員, 2019年04月, 2020年03月, 長崎大学大学海洋未来イノベーション機構
  64. Visiting Professor, 2019年01月, 2019年12月, University Sultan Zainal Abidin
  65. 長崎大学海洋未来イノベーション機構, 2018年05月, 2020年03月, 環東シナ海環境資源研究センター共同利用運営協議会委員
  66. JSPS Core to Core Project, 2018年04月01日, 2019年03月31日, 東京大学大気海洋研究所
  67. (社)国立沖縄自然史博物館, 2018年04月, 2020年03月, 国立沖縄自然史博物館に関するワーキンググループ委員
  68. 日本プランクトン学会評議会, 2018年04月, 2019年03月, 日本プランクトン学会
  69. 日本プランクトン学会論文賞選考委員, 2017年09月, 2018年03月, 日本プランクトン学会
  70. 国際カイアシ類学会評議会, 2017年07月, 2022年06月, 国際カイアシ類学会
  71. 国際カイアシ類学会評議会, 2017年07月, 2022年06月, 国際カイアシ類学会
  72. 国際カイアシ類学会評議会, 2017年07月, 2022年06月, 国際カイアシ類学会
  73. 講師, 2017年05月, 2018年03月, 竹原市立吉名小学校
  74. 環東シナ海環境資源研究センター共同利用運営協議会委員, 2017年04月, 2018年03月, 長崎大学海洋未来イノベーション機構
  75. 評議員, 2017年04月, 2019年03月, 日本プランクトン学会
  76. スーパーサイエンスハイスクール(SSH)協力員, 2016年06月, 2017年03月, 広島県立西条農業高等学校
  77. 環東シナ海環境資源研究センター共同利用運営協議会委員, 2016年06月, 2017年03月, 長崎大学海洋未来イノベーション機構
  78. 講師, 2016年04月, 2017年03月, 竹原市立忠海小学校
  79. 代表, 2016年01月, 2017年12月, 日本分類学会連合
  80. 評議員, 2015年04月, 2017年03月, 日本プランクトン学会
  81. 評議員, 2015年04月, 2016年03月, 日本プランクトン学会
  82. 環東シナ海環境資源研究センター共同利用運営協議会委員, 2015年02月, 2016年03月, 長崎大学大学院水産環境科学総合研究科附属環東シナ海環境資源研究センター
  83. 博士論文外部審査員, 2014年09月, 2014年11月, マラヤ大学
  84. 講師, 2014年07月, 2014年07月, 竹原市
  85. スーパーサイエンスハイスクール(SSH)協力員, 2014年06月, 2015年03月, 広島県立西条農業高等学校
  86. 副代表, 2014年04月, 2015年12月, 日本分類学会連合
  87. スーパーサイエンスハイスクール(SSH)協力員, 2013年11月, 2014年03月, 広島県立西条農業高等学校
  88. 生物多様性モニタリング調査マニュアル作成等検討委員会委員, 2013年09月, 2014年03月, (財)広島県環境保健協会
  89. 講師, 2013年07月, 2013年07月, 竹原市

学術会議等の主催

  1. 2019年09月, 2019年09月
  2. シンポジウム「ヒト、カブトガニ、干潟ー海はだれのもの?」, 企画代表, 2017年09月, 2017年09月
  3. 日本動物分類学会, 実行委員, 2015年06月, 2015年06月
  4. 第14回日本分類学会連合シンポジウム, コンビナー, 2015年01月, 2015年01月
  5. 2014年度日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会, 実行委員, 2014年09月, 2014年09月
  6. 第12回国際カイアシ類会議プレコンファレンスワークショップ, チューター, 2014年09月, 2014年09月
  7. 0908年, 0911年
  8. 日本プランクトン学会, シンポなど組織委員, 2006年03月
  9. 日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会, 大会実行委員, 2006年09月

その他社会貢献活動(広大・部局主催含)

  1. 講義・実習「瀬戸内海の海を知る」, 講義・実習「プランクトンの世界」, 江田島市さとうみ科学館, 広島ホームテレビ「地球派宣言」, 2024年/03月/30日, 2024年/03月/30日, 竹原市, 講師, テレビ・ラジオ番組, 小学生
  2. 日本野鳥の会広島県支部における講演, 講演「ハチの干潟のカブトガニと野鳥の関係」, 日本野鳥の会広島県支部, 2024年/02月/04日, 2024年/02月/04日, 竹原市, 講師, 講演会, 市民団体
  3. 大阪シニア自然大学校の海の講座, カブトガニと干潟, NPO法人・シニア自然大学校, 海の講座, 2023年/07月/13日, 2023年/07月/13日
  4. プランクトンに関する講演,観察会, 講演「プランクトンと人間との関わり」,プランクトンの採集と観察, エデュパーク, 小学生を対象としたプランクトンの採集,観察会,講演, 2022年/10月/02日, 2022年/10月/02日, 竹原市, 講師, 出前授業, 小学生
  5. スナメリの生態に関する講演会, スナメリの生態, 竹原市立大乗小学校, 小学4年生および校長・教諭にスナメリの生態について講演を行った,, 2022年/07月/07日, 2020年/07月/07日, 竹原市, 講師, 出前授業, 小学生
  6. ハチの干潟観察会(竹原市立西小学校), カブトガニ・干潟の生き物の観察, 竹原市立西小学校, 干潟の生き物観察会, 2022年/06月/13日, 2022年/06月/13日, 竹原市, 運営参加・支援, 出前授業, 小学生
  7. 2022年度国際サマースクール, International Symposium on the UN's Sustainable Development Goalsおよびワークショップ, 広島大学生物生産学部, International Symposium on the UN's Sustainable Development Goalsおよびワークショップ指導, 2022年/08月/11日, 2022年/08月/17日, 東広島市,竹原市, 運営参加・支援, セミナー・ワークショップ, 教育関係者
  8. 日本野鳥の会・探鳥会・自然観察会, 探鳥会・自然観察会, 日本野鳥の会・広島県支部, ハチの干潟周辺の野鳥やカブトガニなどの干潟の生物に関する指導, 2022年/07月/23日, 2022年/07月/23日, 竹原市, 助言・指導, その他, 社会人・一般
  9. 第16回日韓NGO湿地フォーラム, 広島県・ハチの干潟のLNG火力発電所計画, 韓国湿地NGOネットワークKWNN運営委員・ラムサール・ネットワーク日本, 2021年/12月/04日, 2021年/12月/05日, オンライン講演会, 講師, シンポジウム・パネルディスカッション・対話型集会・市民会議, 市民団体
  10. 安佐動物公園動物講演会, 「シーラカンスだけでない!身近にいる生きた化石」, 安佐動物公園, 2021年/11月/03日, 2021年/11月/03日, 安佐動物公園, 講師
  11. 2024年に開催される15th International Conference on Copepoda(第15回国際カイアシ類学会)の日本への誘致に成功した(2020年度に誘致成功), 第15回国際カイアシ類学会, 共催は広島大学(許可取得済み),日本プランクトン学会, 日本政府観光局のサイトに掲載(https://mice.jnto.go.jp/news/detail.html?id=379), 2024年/05月/27日, 2024年/06月/07日, 広島市,竹原市
  12. 講演会「食物連鎖とは」, エデュパーク, 海の生き物を学ぶ勉強会, 2021年/03月/31日, 2021年/03月/31日, 竹原ステーション
  13. 海洋プラスチックごみに関する勉強会, プラスチック問題を考えよう!児童が砂浜のマイクロプラスチックを採取しました, Tara-JAMBIO, Pressnet 東ひろしまデジタルにイベント紹介記事が掲載, 2020年/11月/27日, 2020年/11月/27日, 竹原ステーション
  14. 講演「カブトガニー竹原の宝物」, 竹原市立西小学校, 2020年/11月/26日, 2020年/11月/26日
  15. 広島大学とUniversity of Malaysia SabahとのMemorandam of Understandingの締結に主導的役割を果たした(2020年11月締結), 広島大学とUniversity of Malaysia SabahとのMemorandam of Understandingの締結, 広島大学(大学院生物圏科学研究科・大学院教育学研究科)およびUniversity of Malaysia Sabaha, 2020年/11月, 2025年/10月
  16. 広島大学とUniversity of Malaysia SabahとのMemorandam of Understandingの締結に主導的役割を果たした(2020年11月締結), 広島大学とUniversity of Malaysia SabahとのMemorandam of Understandingの締結, 広島大学(大学院生物圏科学研究科・大学院教育学研究科)およびUniversity of Malaysia Sabaha, 2020年/11月, 2025年/10月
  17. 広島大学とUniversity of Malaysia SabahとのMemorandam of Understandingの締結に主導的役割を果たした(2020年11月締結), 広島大学とUniversity of Malaysia SabahとのMemorandam of Understandingの締結, 広島大学(大学院生物圏科学研究科・大学院教育学研究科)およびUniversity of Malaysia Sabaha, 2020年/11月, 2025年/10月
  18. たけはら海の学校, 海の生き物の生態を学ぼう, まちづくり会社いいね竹原, 中国新聞で2回の講演会が記事として掲載された, 2020年/10月/25日, 2020年/11月/15日, 竹原ステーション
  19. Tara Ocean・JAMBIOによるマイクロプラスチック汚染の研究プロジェクトへの協力, Tara Ocean・JAMBIOによるマイクロプラスチック汚染の研究プロジェクトへの協力(講演会,採集サポート), Tara Ocean Project, 一般向け講演会・Pressnet東広島デジタル(20201127掲載), 2020年/10月/17日, 2020年/10月/17日, 広島大学大学院統合生命科学研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター竹原ステーション(竹原市)
  20. 講演会「カブトガニー竹原の宝物」, 竹原市立東野小学校, 中国新聞に講演会の記事が掲載された(20201112), 2020年/10月/14日, 2020年/10月/14日, 竹原市立東野小学校
  21. ひろしま県民いきもの調査, ハチ干潟観察会:生きた化石カブトガニを見に行こう!, 広島県, ひろしま県民いきもの調査, 2019年/08月/31日, 2019年/08月/31日, 竹原市
  22. 第89回全国大学水産実験所長会議, 北海道大学, 2019年/05月/14日, 2019年/05月/14日, 函館市
  23. 安佐動物公園一般向け講演会, 広島県にもいる生きた化石カブトガニーこの宝を次世代にも残そうー, 安佐動物公園・20181117, 一般講演会, 2018年/11月/17日, 2017年/11月/17日, 広島市・安佐動物公園
  24. JSTサクラサイエンス事業, 海洋生物に関する実習, 広島大学大学院生物圏科学研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター竹原ステーション, 2018年/06月/11日, 2018年/06月/11日, 竹原市・広島大学大学院生物圏科学研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター竹原ステーション
  25. シンポジウム「ヒト、カブトガニ、干潟」ー海はだれのもの?, 広島大学大学院生物圏科学研究科(代表 大塚 攻), シンポジウム, 2017年/09月/24日, 2017年/09月/24日, 北九州市
  26. 広島県高等学校教育研究会野外研修会, 野外研究会, 広島県高等学校教育研究会, 2017年/08月, 2017年/08月, 上蒲刈島
  27. 教員免許更新講習, 1話題提供「クラゲって悪者?いいえ水の母です」, 広島大学大学院生物圏科学研究科, 2017年/07月, 2017年/07月, 広島大学生物生産学部
  28. 出前授業, 竹原市に棲んでいるカブトガニ, 竹原市立吉名小学校, 2017年/05月, 2017年/05月, 竹原市
  29. シンポジウム「日本のカブトガニの保全に関するシンポジウム」, 日本のカブトガニの保全に関するシンポジウム, 広島大学大学院生物圏科学研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター竹原ステーション, 中国新聞にシンポジウムが掲載された。NHK広島、FM東広島でも取り上げられた。, 2017年/02月, 2017年/02月, 広島大学生物生産学部
  30. 広島大学公開講座, 講演「クラゲって悪者?いいえ水の母です」(講演会「そうだったのか…知ると得する魚介類の話」における1話題), 広島大学, 2016年/06月, 東広島芸術文化ホール くらら
  31. プランクトンの世界, 広島大学, 科学わくわくプロジェクト, 2007年/08月/20日, 2007年/08月/20日, コメンテーター
  32. 賀茂川干潟生物の分布調査, 広島県, 2007年/04月, 2008年/03月, 調査担当, 調査, 行政機関
  33. 竹原市内にある企業幹部などの方に「瀬戸内海で今何が起こっているか?」という題目で講演を 行った., 竹原市商工会議所, 2007年, 2007年
  34. 「水の中を覗くと感動が待っている」の1回分「水の中の寄生虫ワールド」, 広島大学, 広島大学公開講座, 2006年/06月/23日, 2006年/06月/23日, 講師
  35. 園児に対する海洋生物の教材化, さざなみ幼稚園, 自習勉強会, 2006年/03月/24日, 2006年/03月/24日, 編集長
  36. 竹原の海の自然について,水族寄生生物に関して, 竹原市立竹原中学校, 総合的な学習の時間, 2004年/09月/01日, 2005年/12月/13日, コメンテーター
  37. 竹原の海の自然について,水族寄生生物に関して, 竹原市立竹原中学校, 総合的な学習の時間, 2004年/09月/01日, 2005年/12月/13日, コメンテーター
  38. 竹原の海の自然について, 竹原市立竹原中学校, 総合的な学習の時間, 2004年/09月, 2004年/09月
  39. 海洋生態系の特性, 広島大学, スーパーサイエンスハイスクール研究開発, 2004年/08月/13日, 2005年/08月/18日, 司会
  40. 海洋生物学実験, 広島大学附属高等学校, SSH体験プログラム, 2004年/08月, 2004年/08月, 高校生
  41. 瀬戸内海の海洋生物と海洋汚染について, 広島大学, 総合的な学習の時間, 2004年/05月/01日, 2007年/10月/10日, パネリスト
  42. 瀬戸内海の海洋生物と海洋汚染について, 広島大学, 総合的な学習の時間, 2004年/05月/01日, 2007年/10月/10日, パネリスト
  43. 瀬戸内海の海洋生物と海洋汚染について, 広島大学, 総合的な学習の時間, 2004年/05月/01日, 2007年/10月/10日, パネリスト
  44. 瀬戸内海の海洋生物と海洋汚染について, 広島大学, 総合的な学習の時間, 2004年/05月/01日, 2007年/10月/10日, パネリスト
  45. 瀬戸内海の海洋生物と海洋汚染について, 竹原市立吉名小学校, 総合的な学習の時間, 2004年/05月, 2004年/05月, 教育関係者
  46. 海洋生物の教材化, 竹原市教育委員会, 海を教材とした総合学習の時間の取組について, 2004年/02月/16日, 2004年/02月/16日, 編集長
  47. 海洋生物の生態, 広島大学, サイエンスパートナーシッププログラム, 2003年/07月/28日, 2005年/07月/05日, 司会
  48. 海洋生物の生態, 広島大学, サイエンスパートナーシッププログラム, 2003年/07月/28日, 2005年/07月/05日, 司会
  49. 海の環境と生物, 広島大学生物生産学部附属練習船豊潮丸, 公開講座, 2003年/07月, 2003年/07月, 教育関係者
  50. プランクトンと人間生活の接点, 広島県立尾道商業高等学校, フルブライトメモリアル基金交流事業, 2003年/06月, 2003年/06月, 高校生
  51. 魚類の寄生生物, 木之江中学校, 職場体験学習, 2003年/03月, 2003年/03月
  52. 甲殻類の分類と同定, 広島大学, 生物分類技能検定2級講習会, 2002年/10月/01日, 2002年/10月/20日
  53. 水産実験所とハチ干潟について, 竹原市立竹原中学校, 総合的な学習の時間, 2002年/10月, 2002年/10月
  54. 竹原市内の企業幹部の方に竹原の海の活用方法の講演,意見交換などを行った., 竹原市商工会議所, 2002年, 2002年
  55. 海洋生物の多様性について, 広島大学, こども夢基金「海洋生物との遭遇(海洋における生物多様性の世界)」,「海の生き物の食物連鎖を探ってみよう」, 2001年/09月/22日, 2007年/07月/29日, 司会
  56. ミクロの世界をのぞいてみよう, 広島大学, 大学等地域開放事業, 2001年/09月/01日, 2001年/09月/20日, コメンテーター
  57. 海の食物連鎖と人間生活, 広島大学, 科学技術体験活動「海洋における食物連鎖の構造と機能」, 2001年/09月/01日, 2001年/09月/20日, 司会
  58. 海洋生物の形態、分類と生態, 広島県立広高等学校, 臨海実習, 2001年/07月, 2001年/07月, 教育関係者
  59. 干潟の生物, 広島大学, 青少年の地域エコプログラム推進事業, 2000年/10月/01日, 2000年/10月/20日, パネリスト
  60. 藻場の生き物たち, 広島大学, 生物生産学部50周年記念事業, 1999年/09月/01日, 1999年/09月/20日, パネリスト
  61. 身近なことから考える海の環境問題, 広島大学, 忠海女性大学, 1999年/08月/01日, 1999年/08月/20日, 講師
  62. 海洋生物と教材, 広島大学, 教材研究, 1999年/08月/01日, 1999年/08月/20日, 編集長
  63. 瀬戸内海の生態系, 広島県立忠海高等学校, せとうち科学, 1999年/04月/01日, 2008年/03月/31日, 司会
  64. 瀬戸内海の生態系, 広島県立忠海高等学校, せとうち科学, 1999年/04月/01日, 2008年/03月/31日, 司会
  65. 瀬戸内海の生態系, 広島県立忠海高等学校, せとうち科学, 1999年/04月/01日, 2008年/03月/31日, 司会
  66. 瀬戸内海の生態系, 広島県立忠海高等学校, せとうち科学, 1999年/04月/01日, 2008年/03月/31日, 司会
  67. 瀬戸内海の生態系, 広島県立忠海高等学校, せとうち科学, 1999年/04月/01日, 2008年/03月/31日, 司会
  68. 瀬戸内海の生態系, 広島県立忠海高等学校, せとうち科学, 1999年/04月/01日, 2008年/03月/31日, 司会
  69. 瀬戸内海の生態系, 広島県立忠海高等学校, せとうち科学, 1999年/04月/01日, 2008年/03月/31日, 司会
  70. 瀬戸内海の生態系, 広島県立忠海高等学校, せとうち科学, 1999年/04月/01日, 2008年/03月/31日, 司会
  71. 瀬戸内海の生態系, 広島県立忠海高等学校, せとうち科学, 1999年/04月/01日, 2008年/03月/31日, 司会
  72. 瀬戸内海の環境を考える, 広島大学, 生涯学習講座, 1998年/07月/01日, 1998年/07月/20日, 講師
  73. 海洋生物と教材, 広島大学, 野外観察会, 1997年/07月/01日, 1997年/07月/20日
  74. 船舶バラスト水と移入種の関連に関する情報提供を船舶会社などから問い合せを受けた., 情報提供
  75. 広島大学附属高等学校SSH事業講師                             , 講師, 出前授業
  76. 広島県立西条農業高等学校SSH事業講師および指導助言                , 講師, 出前授業
  77. 竹原市教育委員会理科教員研修, 竹原市教育委員会, セミナー・ワークショップ
  78. 竹原市主催「海の生き物観察体験(小中学生向け)」講師, 竹原市, 講師, セミナー・ワークショップ
  79. Asian Core Programによるワークショップ講師, ミンダナオ州立大学(フィリピン), 講師, セミナー・ワークショップ
  80. Asian Core Programによるワークショップ講師, ブラパ大学(タイ), 講師, セミナー・ワークショップ

学術雑誌論文査読歴

  1. 2023年, その他, 1
  2. 2023年, その他, 2
  3. 2023年, 編集員, 1
  4. 2023年, その他, 2
  5. 2023年, その他, 1
  6. その他, 1
  7. 2022年, 編集員, 5
  8. 2022年, その他, 1
  9. 2022年, その他, 1
  10. 2022年, その他, 1
  11. 2022年, その他, 1
  12. 2022年, その他, 1
  13. 2022年, その他, 1
  14. 2022年, その他, 1
  15. 2022年, その他, 1
  16. 2022年, その他, 1
  17. 2022年, その他, 1
  18. 2022年, その他, 1
  19. 2022年, その他, 2
  20. 2022年, その他, 2
  21. 2022年, その他, 2
  22. 2022年, 2
  23. 2022年, その他, 2
  24. 2022年, その他, 2
  25. 2021年, その他
  26. 2021年, その他
  27. 2021年, その他
  28. 2021年, その他
  29. 2021年, その他
  30. 2021年, その他
  31. 2021年, その他
  32. 2021年, その他
  33. 2021年, その他
  34. 2021年, その他
  35. 2021年, その他
  36. 2021年, その他
  37. 2021年, その他
  38. 2021年, その他
  39. 2021年, 編集員
  40. 2019年, その他
  41. 2019年, その他
  42. 2019年, その他
  43. 2019年, その他
  44. 2019年, その他
  45. 2019年, その他
  46. 2019年, その他
  47. 2019年, その他
  48. 2019年, その他
  49. 2019年
  50. 2019年, その他
  51. 2019年, その他
  52. 2019年, 編集員
  53. 2019年, その他
  54. 2019年, その他
  55. 2019年, その他
  56. 2017年, その他
  57. 2015年, 編集員
  58. 2015年, 日本プランクトン学会報, 編集員, 編集委員
  59. 2011年, 編集長
  60. 2010年, 編集長
  61. 2009年, 編集長
  62. 2008年, Plankton and Benthos Research, 編集長
  63. 2007年, Plankton and Benthos Research, 編集長
  64. 2007年, 日本プランクトン学会報, 編集員
  65. 2007年, Plankton Biology and Ecology, 編集員
  66. 2007年, Marine Ecology Progress Series, その他
  67. 2007年, タクサ, 編集員
  68. 2007年, Korean Journal of Environmental Biology, 編集員
  69. 2006年, タクサ, 編集員
  70. 2006年, Species Diversity, 編集員
  71. 2006年, Korean Journal of Environmental Biology, 編集員
  72. 2005年, タクサ, 編集員
  73. 2005年, Species Diversity, 編集員
  74. 2005年, Korean Journal of Environmental Biology, 編集員
  75. 2004年, Species Diversity, 編集員
  76. 2004年, Korean Journal of Environmental Biology, 編集員
  77. 2003年, Species Diversity, 編集員
  78. 2003年, Korean Journal of Environmental Biology, 編集員
  79. 2002年, Species Diversity, 編集員