西 真如MAKOTO NISHI

Last Updated :2024/10/01

所属・職名
大学院人間社会科学研究科 准教授
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メールアドレス
nishimakotohiroshima-u.ac.jp
自己紹介
健康は人類に共通の関心ですが、病いやその痛みが何を意味するかは、人によって大きく異なります。世界の様々な場所で生きる人たちの病いの経験が、文化的な差異やジェンダー、権力、格差といった要因によってどのように形づくられるかを問うことが、私の研究テーマです。

基本情報

学位

  • 博士(地域研究) (京都大学)
  • 修士(人間・環境学) (京都大学)

研究分野

  • 人文学 / 文化人類学 / 文化人類学・民俗学

研究キーワード

  • 医療人類学、グローバルヘルス

所属学会

  • 日本文化人類学会
  • 日本保健医療社会学会

教育活動

授業担当

  1. 2024年, 教養教育, 1ターム, Cultural Anthropology
  2. 2024年, 教養教育, セメスター(後期), 文化人類学
  3. 2024年, 学部専門, 1ターム, Anthropology of Health, Gender and Power (健康・ジェンダー・権力の人類学)
  4. 2024年, 学部専門, 2ターム, 健康・ジェンダー・権力の人類学
  5. 2024年, 学部専門, 3ターム, Invitation to Integrated Global Studies Ⅱ(国際共創へのいざないⅡ)
  6. 2024年, 学部専門, 通年, 特別研究
  7. 2024年, 学部専門, セメスター(前期), 特別研究
  8. 2024年, 学部専門, 3ターム, Anthropology of Health I (健康の人類学 I)
  9. 2024年, 学部専門, 3ターム, Anthropology of Health II (健康の人類学 II)
  10. 2024年, 学部専門, 1ターム, 医療者プロフェッショナリズム
  11. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 3ターム, 社会人類学
  12. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 年度, 特別研究(2024年4月博士課程前期入学生用)
  13. 2024年, 博士課程・博士課程後期, 年度, 特別研究(2024年4月博士課程後期入学生用)
  14. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 2ターム, 総合科学系演習

研究活動

学術論文(★は代表的な論文)

  1. 大島岳著『HIVとともに生きる : 傷つきとレジリエンスのライフヒストリー研究』青弓社, 2023年, 週刊読書人, 3528号, pp. 6-6, 20240223
  2. ★, Care during ART scale-up: surviving the HIV epidemic in Ethiopia, BioSocieties, 18巻, 3号, pp. 567-585, 202309
  3. 服部洋一著, 服部洋一遺稿刊行委員会編 『生きられる死——米国ホスピスの実践とそこに埋め込まれた死生観の民族誌』 東京, 三元社, 2018年, 335頁, 文化人類学, 86巻, 4号, pp. 691-694, 20220331
  4. 序(特集 異種集合体の生政治 : パンデミックを通して考える), 文化人類学, 86巻, 3号, pp. 404-416, 20211231
  5. エチオピアの連邦議会選挙とティグライ紛争のゆくえ, 外交, 67号, pp. 96-97, 20210531
  6. グローバル・ヘルスにおけるWHO事務局長の役割 (小特集 グローバル・ヘルスを担うWHOの課題), 法律時報, 93巻, 1号, pp. 72-77, 202101
  7. ワクチンと不正義 (特集 ワクチンを考える : 免疫をめぐる思想と実践), 現代思想, 48巻, 16号, pp. 98-106, 202011
  8. 医療人類学者と検討する心身内科症例—便意頻回と排尿困難を訴え続ける高齢男性, 心身医学, 60巻, 7号, pp. 584-588, 2020
  9. 「COVID-19と文化人類学」ラウンドテーブル開催報告とその後の活動, 文化人類学, 85巻, 2号, pp. 366-369, 2020
  10. オンコセルカ関連てんかんの究明, Medical Science Digest, 46巻, 2号, pp. 100-103, 2020
  11. Economic burden of the persistent morbidity of nodding syndrome on caregivers in affected households in Northern Uganda, PLOS ONE, 15巻, 9号, pp. e0238643, 2020
  12. Jishuku, social distancing and care in the time of COVID-19 in Japan, Social Anthropology, 28巻, 2号, pp. 331-332, 2020
  13. 身体の痛みに寄りそう―在宅で終末期を過ごす単身高齢者の疼痛ケアに寄せた一考察(特集論文:証言・告白・愁訴―医療と司法における語りの現場から), コンタクト・ゾーン, 11巻, 2019号, pp. 275-289, 20190831
  14. 序(特集 国家と統治の人類学), 文化人類学, 84巻, 1号, pp. 5-18, 2019
  15. 序(特集 薬剤の人類学─医薬化する世界の民族誌), 文化人類学, 81巻, 4号, pp. 604-613, 2017
  16. ★, 公衆衛生の知識と治療のシチズンシップ―HIV流行下のエチオピア社会を生きる, 文化人類学, 81巻, 4号, pp. 651-669, 2017
  17. エチオピアの統合危機のゆくえ―民族自治と治療のシチズンシップに着目して, アフリカレポート, 55巻, 0号, pp. 128-139, 2017
  18. 『略奪婚』と『男性問題』―エチオピアのふたつのコメディ作品にみるジェンダー政治と笑い, 立命館言語文化研究, 27巻, 4号, pp. 69-77, 201603
  19. Humanosphere Potentiality Index: Appraising Existing Indicators from a Long-term Perspective., The International Journal of Social Quality, 6巻, 1号, pp. 32-66, 2016
  20. Risk, knowledge, and ethics in the era of global health: HIV interventions and local responses among the Gurage, African Study Monographs, Suppl. 48号, pp. 31-47, 2014
  21. Woman who cares, woman who speaks: narrative of an Ethiopian woman with HIV, In: G. Mohácsi (ed.) Ecologies of Care: Innovations through Technologies, Collectives and the Senses. Osaka: Osaka University, pp. 119-131, 2014
  22. 感染症治療に服薬者の社会関係が果たす役割, 社会医学研究, 30巻, 2号, pp. 85-94, 20130625
  23. ケアの政治学―アジア・アフリカ地域社会からの視座, Kyoto Working Papers on Area Studies: G-COE Series, 117号, pp. 1-30, 201107
  24. 疫学的な他者と生きる身体―エチオピアのグラゲ社会におけるHIV/AIDSの経験, 文化人類学, 76巻, 3号, pp. 267-287, 2011
  25. ウイルスと共に生きる社会の倫理―エチオピアのHIV予防運動にみる「自己責任」と「配慮」, 人間環境論集, 10巻, 2号, pp. 47-61, 201003
  26. 「明日の私」を葬る―エチオピアの葬儀講仲間がつくりだす応答的な関係性, 文化人類学, 75巻, 1号, pp. 27-47, 2010

著書等出版物

  1. 2023年05月01日, Curing lives: surviving the HIV epidemic in Ethiopia, Palgrave Macmillan, 2023年, 単行本(学術書), 単著, 英語, 9789819918300
  2. 2023年03月25日, 人々の分け前と統治のテクノロジー, 『アフリカにおける健康と社会 : 人間らしい医療を求めて』, 風響社, 2023年, 分担執筆, 日本語, 井田暁子, 梅屋潔編, 9784894893115, 51-68
  3. 2021年04月23日, 『新型コロナウイルス感染症と人類学―パンデミックとともに考える』, 水声社, 2021年, 単行本(学術書), 共編著, 日本語, 浜田明範・西真如・近藤祉秋・吉田真理子編
  4. 2021年01月16日, 分配と価値, 『文化人類学のエッセンス一世界をみる/変える』, 有斐閣, 2021年, 教科書, 共著, 日本語, 春日直樹・竹沢尚一郎編, 199–217
  5. 2021年04月14日, 新型コロナウイルス流行下の不安, 『医師・医学生のための人類学・社会学―臨床症例/事例で学ぶ』, ナカニシヤ出版, 2021年, 教科書, 共著, 日本語, 飯田淳子・錦織宏編, 257–68
  6. あの虹の向こう―大阪市西成区の単身高齢者と世代・セクシャリティ・介護, 『ケアが生まれる場―他者とともに生きる社会のために』, ナカニシヤ出版, 2019年, 森明子編, 262–75
  7. 開発主義体制下のエチオピアにおける保健政策とHIV陽性者・障害者のニーズ, 『アフリカの「障害と開発」―SDGsに向けて』, アジア経済研究所, 2016年, 森壮也編, 85-117
  8. 『人間圏の再構築―熱帯社会の潜在力』, 京都大学学術出版, 2012年, 速水洋子・西真如・木村周平編
  9. 『現代アフリカの公共性―エチオピア社会にみるコミュニティ・開発・政治実践』, 昭和堂, 2009年

招待講演、口頭・ポスター発表等

  1. Translating Covid-19 Countermeasures for the Sites of Autistic Care in Yokosuka, Japan, 臺灣醫療人類學學會年會, 2024年06月29日, 通常, 英語, 中央研究院民族學研究所, 台北
  2. ケアの倫理、善き生、豊富さ : フェミニスト理論とエスノグラフィ, 日本文化人類学会第58回研究大会, 2024年06月16日, 通常, 日本語, 北海道大学, 札幌
  3. Negotiating Autistic Care during Covid Times in a Neoliberal Japan, East Asian Anthropological Association Annual Meeting, 2023年10月07日, 通常, 英語, 香港中文大学, 香港
  4. Waves, responsibilities, and autistic care during Covid time in Japan, Family Potential in Uncertain Times, 2023年03月14日, 招待, 英語, National Museum of Ethnology, Suita, Japan
  5. 新型コロナウイルス流行下における自閉症支援と「新しい日常」(分科会 感染症の人間学に向けて : ポストコロナの現在地とこれから), 日本文化人類学会第56回研究大会, 2022年06月04日, 通常, 日本語, 日本文化人類学会, 明治大学, 東京
  6. ウガンダ北部のうなづき症候群 : 紛争後の環境で起きたてんかん性脳症の流行(シンポジウム コロナの時代に、アフリカの顧みられない熱帯病を顧みる), 日本アフリカ学会第59回学術大会, 2022年05月22日, 招待, 日本語, 日本アフリカ学会, 長崎大学, 長崎
  7. 身体と情動のエスノグラフィ(シンポジウム スポーツ人類学とこれからのエスノグラフィ), 日本スポーツ人類学会第23回大会, 2022年03月26日, 招待, 日本語, 広島大学, 東広島
  8. 発達障害を持つ子どもの家族と「新しい日常」, 民博特別研究プレシンポジウム 「不確実な時代の家族とケア」, 2022年03月05日, 招待, 日本語, 国立民族学博物館, 吹田
  9. 心配と係り合いについての人類学的探求(分科会趣旨説明), 日本文化人類学会第55回研究大会, 2021年05月29日, 通常, 日本語, オンライン
  10. How can we create a caring environment for children with autism under the pandemic situation?, The 12th International Convention of Asia Scholars, 2021年08月, Kyoto Seika University, Kyoto, Japan
  11. Nodding syndrome in northern Uganda: An ecology of care approach, 4th African Epilepsy Congress, 2019年08月, International League Against Epilepsy, Entebbe, Uganda
  12. Family, Sexuality, and a Generation: Doing long-term care in Osaka’s Neighborhoods, The 18th International Union of Anthropological and Ethnological Sciences, 2018年08月, Federal University of Santa Catarina, Florianopolis, Brazil
  13. Household Burdens of and Community Response to Nodding Syndrome (NS) in Northern Uganda, First International Workshop on Onchocerciasis-Associated Epilepsy, 2017年10月, University of Antwerp Global Health Institute, Antwerp, Belgium
  14. Reconsidering Therapeutic Citizenship in the Era of Universal Treatment: (Dis)connectedness and (Non)transformation among the HIV-positive People in Ethiopia, Paper Presented at the Minpaku Project Meeting: How Do Biomedicines Shape Life, Sociality and Landscape in Africa?, 2015年09月, National Museum of Ethnology, Suita, Japan

外部資金

競争的資金等の採択状況

  1. 科研費(代表), 新自由主義世界における家族の窮状とケアすることの価値, 2023年
  2. 科研費(代表), COVID-19流行下の世界における格差とケアの学際研究, 2023年
  3. 科研費(代表), ウガンダ農村社会で生活するてんかん患者とその家族のための包括的ケアのモデル構築, 2018年
  4. 科研費(分担), 経済開発と資源の重層的ガバナンスに関する人類学的研究―エチオピアの事例から, 2018年
  5. 科研費(分担), 医薬化に伴う生の変容に関する人類学的研究, 2016年