柴田 美紀MIKI SHIBATA

Last Updated :2024/10/01

所属・職名
大学院人間社会科学研究科 教授
メールアドレス
shibatamhiroshima-u.ac.jp
自己紹介
英語は今や世界で最も使われている言語であり、世界中に学習者がたくさんいます。ところが、無意識に身についた母語とは異なり、第二言語である英語は費やした時間と労力に比例して、どんどん上達するわけではなく、かなりの個人差があります。一体、何が原因なのでしょうか。私は学習者の心理的側面と学習環境が上述の不思議に関わっていると考えています。特にポジショニング理論の枠組みから、学習者アイデンティティと言語イデオロギーを研究しています。最近は、English-medium instruction (EMI, 指導言語としての英語)と高等教育の国際化が研究テーマになっています。

基本情報

学位

  • 博士(第二言語習得と語学教育) (アリゾナ大学)
  • 文学修士 (オハイオ大学)

研究分野

  • 人文学 / 言語学 / 外国語教育

教育活動

授業担当

  1. 2024年, 教養教育, 2ターム, コミュニケーションIA
  2. 2024年, 教養教育, 3ターム, コミュニケーションIIA
  3. 2024年, 教養教育, 4ターム, (オ)コミュニケーションIIB
  4. 2024年, 教養教育, 集中, (オ)コミュニケーションIIIA
  5. 2024年, 教養教育, 1ターム, 教養ゼミ
  6. 2024年, 学部専門, セメスター(前期), 英語上級聴取法演習
  7. 2024年, 学部専門, 2ターム, World Englishes (世界の英語)
  8. 2024年, 学部専門, 1ターム, Academic Reading I (アカデミックリーディング I)
  9. 2024年, 学部専門, 1ターム, Academic Reading II (アカデミックリーディング II)
  10. 2024年, 学部専門, 通年, 特別研究
  11. 2024年, 学部専門, セメスター(後期), Project-Type Problem Solving Research (問題解決演習)
  12. 2024年, 学部専門, 3ターム, Foreign Language Acquisition and Communication I (外国語習得とコミュニケーション I)
  13. 2024年, 学部専門, 4ターム, Foreign Language Acquisition and Communication II (外国語習得とコミュニケーション II)
  14. 2024年, 修士課程・博士課程前期, 1ターム, 心理言語的アプローチからの第二言語習得

研究活動

学術論文(★は代表的な論文)

  1. ★, Positional identities negotiated within a collective identity: Japanese college students' ambivalence in an EMI classroom, Journal of English-Medium Instruction, 2巻, 2号, pp. 109-133, 20230504
  2. Japanese L2 English Learners' Positions in Miscommunication: Who Is Responsible for Failures?, JOURNAL OF LANGUAGE IDENTITY AND EDUCATION, 22巻, 6号, pp. 589-605, 20231102
  3. ★, Positional identities negotiated within a collective identity: Japanese college students' ambivalence in an EMI classroom, Journal of English-Medium Instruction, 2巻, 2号, pp. 109-133, 2023
  4. Dual language policies to internationalize the Japanese higher education: Language separation within international students?, Proceedings (15th annual International Conference of Education, Research and Innovation), 20231109
  5. 『国際共通語としての英語』から考える英語科教育, 中部地区英語教育学会紀要, 2022
  6. 日本人英語を不快と感じる音響特性に関わる探索的研究, JACET中国四国支部紀要, 19巻, 2022
  7. ★, L2 English speakers' perception of their English accent: An investigation of European and Asian attitudes, English Language Teaching, 14巻, 12号, pp. 126-143, 2021
  8. Japanese College Students’ Pragmatic Competence for Writing Email Requests in English, JACET中国・四国支部紀要, 18巻, pp. 1-18, 2021
  9. グローバル・キャンパスで学ぶ―総合科学部国際共創学科の取組みと課題, 高等教育研究叢書, 155巻, pp. 105-122, 2020
  10. 「国際共通語」の解釈を考える―社会とつながるエコロジーな英語教育を目指して, JACET 中部支部紀要, 18巻, pp. 17-31, 2020
  11. Native speaker English vs. English as a lingua franca: Whose English is ‘real’ in and outside the classroom?, アジア英語研究, 21巻, pp. 74-94, 2019
  12. ELF communicative competence: Transforming from L2 English learners into ELF users, 広島大学総合科学研究科紀要 人間科学研究, 13巻, pp. 33-45, 201812
  13. Investigating L2 (English) learner preference: Accentedness vs. comprehensibility, 沖縄英語教育学会紀要, 14巻, pp. 1-26, 2016
  14. A perceptional gap between teachers' intentions and students' comprehension of grammar instructions, 沖縄英語教育学会紀要, 13巻, pp. 1-28, 2015
  15. リンガ・フランカ英語使用者育成の専門家をめざして, 『英語教育』9月号第2特集, pp. 34-35, 201508
  16. 「英語教育における言語態度への取組み:学習英語とリンガ・フランカ英語」, 『アジア英語研究』, 17巻, pp. 30-50, 2015
  17. Effects of explicit instruction on the semantic role of English sentence subject: A case of Japanese EFL learners, Proceedings of the 2013 Hawaii International Conference on Education, pp. 1129-1143, 2013
  18. English speakers' attitudes towards Japanese-accented English, Southern Review, 27巻, pp. 53-68, 2012
  19. The effect of explicit instruction on the comprehension of the English present perfect by Japanese learners of English, 沖縄英語教育学会紀要, 11巻, pp. 1-26, 2012
  20. ★, Asian students' attitudes to their accented English, World Englishes, 30巻, 3号, pp. 392-408, 2011
  21. Comprehending semantic role of initial noun phrase in English: Explicit instruction for Japanese EFL learners, SELT-Okinawa Review, 10巻, pp. 33-66, 2011
  22. 学部・大学院における「英語による講義」の戦略的展開(実践報告), 琉球大学 大学教育センター報, 14巻, pp. 65-74, 2011
  23. Identity conflict of Japanese EFL teachers in the socio-political context, 琉球大学欧米文化論集, 55号, pp. 45-69, 2011
  24. ★, How Japanese teachers of English perceive non-native assistant English teachers, System, 38巻, pp. 124-133, 2010

著書等出版物

  1. 2015年04月10日, モデルで学ぶプロセス・ライティング入門, 松柏社, 教科書, 単著, written by Miki Shibata, 9784881987094
  2. 英語教育の素朴な疑問 : 教えるときの「思い込み」から考える, くろしお出, 柴田美紀, 横田秀樹著, 9784874246160
  3. 沖縄の英語教育と米軍基地 : フェンスのうちと外での外国語学習, 丸善出版, 単行本(学術書), 単著, 広島大学大学院総合科学研究科編 ; 柴田美紀著, 9784621086490
  4. 2015年01月30日, 『叢書インテグラーレ013 ミスコミュニケーション―言語学徒英語学徒が語る』, 第二言語習得とコミュニケーション, 単行本(学術書), 共著, 日本語
  5. 2020年01月25日, 叢書インテグラーレ ことばの不思議の国: 言語学の魅力がわかる本, 丸善出版, 単行本(一般書), 編著, 日本語, 柴田美紀 町田章 山根典子, 978-4-621-30489-1
  6. 2020年09月, 英語教育のための国際英語論—英語の多様性と国際共通語の視点から, 大修館書店, 2020年, 9, 単行本(学術書), 共著, 日本語, 978-4-469-24642-1

招待講演、口頭・ポスター発表等

  1. 国立大学の文理融合を目指す学部における学際教育研究の解釈とその実践を探る調査, 柴田美紀, 日本教育工学会, 2023年05月13日, 通常, 日本語
  2. Instructors’ attitudes towards professional development in English-medium instruction: A case of a Japanese national university, Miki Shibata, ICLHE East Asia Regional Group 5th Annual Symposium 2023, 2023年04月22日, 通常, 英語
  3. 言語観を磨く, 柴田美紀, ことばのまなび工房連続ワークショップ「英語の教室で何ができるか」, 2022年06月25日, 招待, 日本語
  4. 「国際共通語」の解釈を考える―英語教育は何を目指すのか, JACET中部2020年度講演会, 2020年, 招待, 日本語
  5. Japanese college students’ sociopragmatic and pragmalinguistic knowledge of writing e-mail requests in English, 2019年, 通常, 英語
  6. The effect of explicit and implicit instructions on the English counterfactual if: A case of Japanese EFL learners , 柴田 美紀, 日本第二言語習得学会第12回年次大会, 2012年, 通常, 日本語
  7. 日本人英語学習者の主語卓越構文の習得における否定証拠の効果, 柴田 美紀, 第38回全国英語教育学会愛知研究大会, 2012年, 通常, 日本語
  8. 『日本人英語学習者の英語現在完了形の使用―統語と語用のインターフェイスからの考察』, 柴田 美紀, 言語と情報研究プロジェクト「研究会」, 2012年, 通常, 日本語
  9. ジャパニーズ・イングリッシュで何が悪い!, 柴田 美紀, 第19回第二言語習得指導研究会研究会第2部 (テーマ討議), 2012年, 通常, 日本語
  10. Perceptional Gap between Teachers’ Intention and Students’ Comprehension of Grammar Instructions, 2013年01月, 通常, 英語
  11. Effects of explicit instruction on the semantic role of English sentence subject: A case of Japanese EFL learners, 2013年01月, 通常, 英語
  12. Book Review Presentation 『Grammar Acquisition and Processing Instruction: Secondary and Cumulative Effects』, JALT Hiroshima monthly meeting, 2013年02月, 招待, 英語
  13. Persistency of Morpheme Acquisition Sequence in Contrast to Oral Metalinguistic Explanations and Direct Written Correct Feedback for Japanese EFL Learners, 2013年10月, 通常, 英語
  14. ジャパニーズイングリッシュではダメですか, 柴田美紀, 第29回文教大学 英語教員夏期講座, 2014年08月01日, 招待, 日本語, 文教大学平川眞規子, 東京
  15. 非日本人英語学習者の「英語」に対する態度と「日本人英語」への理解度および容認度, 柴田美紀, 第40回全国英語教育学会徳島研究大会, 2014年08月, 通常, 日本語, 全国英語教育学会, 徳島
  16. The possibility of English as a solution to resolve socio-political issues: The case in Okinawa, 2014年09月, 通常, 英語
  17. 英語の二面性:言語学習と言語運用, 柴田美紀, 第35回アジア英語学会, 2014年12月, 招待, 日本語
  18. 英語コミュニケーションを考える―英語の多様化と母語話者英語―, 第41回全国英語教育学会熊本研究大会, 2015年08月, 通常, 日本語
  19. モデルで学ぶプロセス・ライ ティング入門, 柴田美紀, 大学英語教育学会 第54回(2015年度)国際大会, 2015年08月, 通常, 日本語
  20. Second language learners’ perception of their English pronunciation: An investigation of European and Asian attitudes, アジア英語学会第37回全国大会, 2015年12月, 通常, 英語
  21. 学習者の誤りへの対処法についての実証的研究-日本人英語学習者の英文文頭名詞句の意味的役割の理解:明示的指導の試み, 第36回全国英語教育学会大阪研究大会, 通常, 日本語, 全国英語教育学会, 関西大学
  22. 『言語取得・言語学習者から言語教育を考える』二言語話者の「私」-外国語学習とアイデンティティ, 言語の理解と産出チーム公開研究会シンポジウム, 2016年03月06日, 招待, 日本語, 中央大学, 中央大学後楽園キャンパス
  23. Perception of Real English in the Japanese Context: Native Speaker Variety or English as a Lingua Franca, PanSIG International Conference 2016, 2016年05月22日, 招待, 英語, JALT, 名桜大学、沖縄
  24. 第二言語習得、英語教育、リンガ・フランカ英語の視点から考える非母語話者英語, 柴田美紀、石川慎一郎、尾島司朗, 日本第二言語習得学会「初夏の研修会」, 2016年06月19日, 招待, 日本語, 日本第二言語習得学会, 京都女子大学
  25. English users’ perceptions of Japanese English, Miki Shibata, Nathanael Rudolph, Yuko Ikuta, Pacific Second Language Research Forum 2016, 2016年09月10日, 通常, 英語
  26. The acquisition of Japanese tense-aspect morphology: The role of input in naturalistic L2 context, 柴田美紀, Pacific Second Language Research Forum 2016, 2016年10月11日, 通常, 英語, 日本第二言語習得学会, 中央大学多摩キャンパス
  27. Conceptualization of 'English communication' by Japanese ELF/ELF speakers, 柴田美紀, The 10th Anniversary Conference of English as a Lingua Franca, 2017年06月13日, 通常, 英語, ヘルシンキ大学
  28. Japanese college students’ beliefs about critical factors for English communication breakdown, 柴田美紀, JACET 56th International Convention (2017, Tokyo), 2017年08月29日, 通常, 英語, 大学英語教育学会, 青山学院大学
  29. A conceptualization of Japanese English: How do Japanese college students decode their own English variety?, Miki Shibata, 23rd International Association for World Englishes Conference, 2018年06月02日, 通常, 英語
  30. EMC (English-medium classes)において日本人学生が直面する問題点の考察, 全国英語教育学会第44回京都研究大会, 2018年08月26日, 通常, 日本語
  31. グローバル人材の言語観 (シンポジウム), 藤原康弘(名城大学) ・仲潔(岐阜大学), 言語と情報研究プロジェクト 第71回公開セミナー, 2019年01月11日, 通常, 日本語
  32. 椙山女学園大学主催 第4回講演 多文化研究セミナー, 2019年01月25日, 招待, 英語
  33. The 16th International Pragmatics Conference, 2019年06月14日, 通常, 英語

外部資金

競争的資金等の採択状況

  1. 科学研究費助成事業(萌芽研究), 米軍基地が沖縄の英語教育へ与える影響に関わる包括的研究, 2006年, 2008年
  2. 科学研究費助成事業(基盤研究(C)), 米軍基地問題を通して考察する沖縄社会における英語学習の意義と動機づけの包括的研究, 2009年, 2011年
  3. 科学研究費助成事業(基盤研究(B)), 第二言語習得の研究成果に基づく効果的な英語教授法・指導法の開発, 2010年, 2013年
  4. 科学研究費助成事業(基盤研究(C)), グローバル社会における「日本人英語」に対する態度と容認度の包括的研究, 2012年, 2014年
  5. 広島大学女性研究者奨励賞, 日本人英語学習者の「英語コミュニケーション」解釈に関わる探求的研究, 2016年11月30日, 2017年33月
  6. 科学研究費助成事業(基盤研究(C)), 「英語コミュニケーション」の自己認識と言語活動の関わりを探る有機的研究, 2017年, 2019年
  7. 科学研究費助成事業(特別研究員奨励費), 日本の英語教育における教授法の実情と国際語から考える日中の英語教育への提言, 2019年, 2021年
  8. 科学研究費助成事業(挑戦的研究(萌芽)), グローバル・キャンパスの言語マイノリティ―多言語事情とアイデンティティを探る, 2020年, 2022年

社会活動

委員会等委員歴

  1. 研究補助者, 2020年11月, 2021年02月, 九州工業大学
  2. 運営委員会, 2020年04月, 日本「アジア英語」学会
  3. 紀要査読委員, 2020年, 全国英語教育学会
  4. 査読委員, 2013年, 全国英語教育学会

学術会議等の主催

  1. 日本第二言語習得学会第15回年次大会, 開催校責任者、学会事務局, 2015年06月, 2015年06月
  2. Pacific Second Language Research Forum 2016, 事務局, 2016年09月, 2016年09月

学術雑誌論文査読歴

  1. 2023年, Journal of English-Medium Instruction, その他, 査読
  2. 2022年, 全国英語教育学会紀要, その他, 査読, 2
  3. 2021年, 全国英語教育学会紀要 第33号, その他, 査読, 2
  4. 2021年, Second Language Research, その他, 査読, 1
  5. 2021年, System, その他, 査読, 1
  6. 2021年, International Journal of Applied Linguistics, その他, 査読, 1
  7. 2020年, 全国英語教育学会紀要ARELE 第32号, その他, 査読, 2
  8. 2014年, 全国英語教育学会紀要第26号, その他, 査読委員, 3
  9. 2015年, 全国英語教育学会紀要第27号, その他, 査読委員, 3
  10. 2016年, 全国英語教育学会紀要28号, その他, 査読審査, 2
  11. 2017年, 全国英語教育学会紀要29号, その他, 査読審査, 3
  12. 2017年, System, その他, 査読委員, 1
  13. 2018年, ARELE (Annual Review of English Language Education in Japan) 30, その他, 査読, 2
  14. 2019年, ARELE (Annual Review of English Language Education in Japan) 31, その他, 査読, 2
  15. 2020年, 語用論研究, その他, 査読, 1